何かと話題を提供する『ぽかぽか』(公式HPより)
応援したいキャラと歌いたい名曲
現在は、視聴者が日を追うごとにメンバーのキャラクターやオリジナル曲に愛着が湧き、「一定の支持を得られた」という段階に突入。もう一段階、支持層を増やした上で、メジャーデビューすることで、もしかしたら『ぽかぽか』で掲げているように、今年は難しくても近年中に『NHK紅白歌合戦』への出場が叶うかもしれません。
そんな期待感を抱かせられるのは、29歳から40歳の彼らが「元○○」という過去を持ちながら、「それでも夢をあきらめない」というひたむきな姿勢があるから。SHOW-WAでは、元年代別サッカー日本代表だった青山隼さんがダンスと歌の未熟さをイジられながらも懸命に食らいつく姿、MATSURIでは保育園の看護師をしていた鈴木渉さんが園児たちから今も慕われている姿など、見ている人々の心をくすぐり、応援したくなるようなポイントが1人1人にあるのが強みです。
『ぽかぽか』での生歌唱とイオンモールでのライブを見たことがありますが、SHOW-WAとMATSURIのファン層は、幼い子どもから高齢者まで幅広く、性別も女性だけではありませんでした。彼らのレパートリーは、1曲のオリジナルと複数の昭和・平成カバー曲で構成され、口ずさみやすい歌と踊りやすい振り付けもあって、今後は音楽番組などにもスムーズに対応できるでしょう。
「人気の高まりを受けて両グループともにデビュー」という大団円の可能性も十分ありそうですし、たとえばデビューしたらすぐにNHKの『うたコン』あたりに出演していても驚きません。そんなSHOW-WAとMATSURIを彼らの運営サイドと『ぽかぽか』のスタッフはどう演出していくのか。GWの勢いを夏につなげていくような展開が期待できそうです。
【木村隆志】
コラムニスト、芸能・テレビ・ドラマ解説者。雑誌やウェブに月30本前後のコラムを提供するほか、『週刊フジテレビ批評』『どーも、NHK』などの批評番組に出演し、番組への情報提供も行っている。タレント専門インタビュアーや人間関係コンサルタントとしても活動。著書に『トップ・インタビュアーの「聴き技」84』『話しかけなくていい!会話術』など。
「ぽかぽか」司会を務める神田愛花(公式HPより)