芸能

「今、18歳に戻っても乃木坂46には入れないと思う…」南野陽子が振り返る『ザ・ベストテン』時代

東映からの中継では『スケバン刑事』の衣装で出演(1987年1月29日、写真/TBSテレビ)

東映からの中継では『スケバン刑事』の衣装で出演(1987年1月29日、写真/TBSテレビ)

「小さい頃に読んだ物語、たとえば『小公女』とか『秘密の花園』とかの主人公になった気分でしたね」──1985年にデビューし、俳優としても歌手としても大活躍。“ナンノ”の愛称で親しまれる南野陽子は自身のアイドル時代をそう振り返る。「そう言うと、いい意味にとられないかもしれませんけど……」と笑いながらも正直に自分の気持ちを話すところがこの人らしい。

「『シンデレラ』もそうですが、ヒロインが登場する物語って必ずハプニングに巻き込まれて、それを抱えながら前に進んでいきますよね? 私の場合はアイドルを目指していたわけではなかったので、『デビューしませんか』と言われて、まず驚いて。そのことを両親に話したら大反対されて、つい『私の人生でしょう!』って反発してしまったんです。自分ひとりで生活できる自信なんてなかったのに(笑)」

 親に反対されると、かえってやりたくなってしまうのは10代なら誰でもあること。当時、高校生だったナンノは1984年の夏に出身地の兵庫から上京し、ひとり暮らしを始める。17歳だった。

「親にそう言って出てきた以上、何か結果を残さなきゃと。当初はまったく仕事がなかったので、学校帰りに、ひとりで出版社や放送局にご挨拶に行きました。歌に関してはそれまで人前で歌ったことがなくて、デビュー曲のレコーディングはあまりにも恥ずかしくて声が出せず3日目でようやく歌えた。

 それを見ていた作詞家さん(康珍化さん)がタイトルを『天使のハンカチーフ』から『恥ずかしすぎて』に変更してくれました。振り返ると39年間、いろんな方のお力を借りながら、ここまで来られたという感じです」

 周囲をパッと明るくする華やかな美貌。アイドル時代から変わらぬ可憐で上品な佇まいはスターの資質そのものに思えるが、意外なことに本人は自己評価が低いようだ。

「今もそうですが、これならうまくできる!と思えることがひとつもないの(笑)。それが『等身大でやっていこう』という考えに繋がったのでしょうね。もちろん一生懸命やるんだけど、ほかのアイドルさんのようにカッコいいことができなかったから」

関連キーワード

関連記事

トピックス

未成年誘拐の容疑で逮捕された小坂光容疑者(26)と、薬物中毒で亡くなったAさん
「春先から急に“グリ下”に......」「若い中高生らを集めて遊んでいた」未成年3人誘拐の小坂光容疑者のSNSに残されていた「亡くなった女子高生の青い舌」
NEWSポストセブン
佳子さま、手話を使う人々の間で“アイドル的存在”に 『オレンジデイズ』『星降る夜に』の手話監修者が明かした「佳子さまの手話」の美しさ
佳子さま、手話を使う人々の間で“アイドル的存在”に 『オレンジデイズ』『星降る夜に』の手話監修者が明かした「佳子さまの手話」の美しさ
週刊ポスト
藤澤五月(時事通信フォト)
《ロコ・ソラーレに新たな筋肉ムキムキ選手》藤澤五月超えの“肉体”目指す人気選手 チームは「暗黙の了解」でボディビル系トレーニングを禁止
NEWSポストセブン
タイムマシーン3号・関太&空気階段・鈴木もぐらがモデルを務める写真集『まあるいふたり』
タイムマシーン3号・関太&空気階段・鈴木もぐらがモデルを務める写真集『まあるいふたり』 “心がまあるくなる”蔵出しショットを独占公開
女性セブン
制度的に辞職に追い込む方法はあるのか(時事通信フォト)
“無敵の人”斎藤元彦・兵庫県知事、強制的に辞職させるのは簡単ではない 不信任決議には「議会解散」、リコールには「66万人の署名」の高いハードル
週刊ポスト
カラになった米売り場の棚(AFP=時事)
《令和の米騒動リポート》足りないのは安い米?米は本当に不足しているのか 米農家は「価格の知覚がおかしな消費者が増えた」と悲痛
NEWSポストセブン
創価学会名誉会長だった故・池田大作氏(時事通信フォト)
【創価学会、指導者としての地位は誰が継ぐのか】故・池田大作名誉会長の豪邸、名義変更の“日付”の深い意味 “長男・博正氏への世襲シナリオ”も浮上
週刊ポスト
小柄女性と歩く森本レオ(81)
《今でも男女は異文化交流だと思う》森本レオ(81)が明かした世間を騒がせたスキャンダルの真相「女性に助けられた人生でした」
NEWSポストセブン
酒井法子、異次元の若さを保つアンチエイジングの代償
《顔や手にびっしりと赤い斑点》酒井法子、異次元の若さを保つアンチエイジングの代償か 治療したクリニック院長は「長くて4~5日程度、注射針の跡は残ってしまいます」
女性セブン
現地のパパラッチに激写された水原一平被告(BACKGRID/アフロ)
《妻との大量買い出し姿をキャッチ》水原一平被告、大谷翔平の「50-50」達成目前で際立つ“もったいなさ”と判決言い渡し前の“いい暮らし”
NEWSポストセブン
森本レオ(時事通信フォト)
《表舞台から消えた森本レオの現在》元女優妻との別居生活50年、本人が明かした近況「お金を使わず早く死んでいくのが人生のテーマ」
NEWSポストセブン
かつて不倫で注目を集めた東出昌大が松本花林と再婚(時事通信フォト)
《東出昌大に急接近の新妻・松本花林》一定の距離感保った女優仲間3人の“暗黙の了解”が崩れた「6月事件」
NEWSポストセブン