南野陽子が『ザ・ベストテン』の思い出を振り返る(撮影/西田幸樹)

南野陽子が『ザ・ベストテン』の思い出を振り返る(撮影/西田幸樹)

スタッフと共に作り上げた『ベストテン』時代

 グラビアで注目されたナンノのもとには様々なオファーが舞い込み、1985年11月にスタートした連続ドラマ『スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説』(フジテレビ系)でブレイク。同ドラマの挿入歌や主題歌で歌手としても人気を集め、歌番組にも引っ張りだことなる。なかでも『ザ・ベストテン』(TBS系)には格別な思い入れがあった。

「80年代はたくさんの歌番組がありましたけど、『ザ・ベストテン』には特別な緊張感がありました。TBSでいちばん大きなGスタジオからの生放送でしたが、大きいといってもビッグバンドの皆さんもいらっしゃるし、1時間でいくつものセットが組まれるので、スペース的な余裕がない。わずかな時間でセットを転換しなくてはならないから、CM中はスタッフさんの大声が飛び交っていました。

 スモークを使ったときは床が濡れて滑りやすくなるので、次の人が登場するまでに総がかりでモップがけをするんですよ。その間、カメラさんは居場所がないので私たちがいるソファのところで待機されていたんです。『ベストテン』の映像を観ると、そんなバックヤードの記憶まで甦りますね」

 女優として第一線で活躍を続けるナンノだが、近年は音楽活動を再開し、新曲の発表やライブの開催を重ねている。テレビで歌う機会もあるが、当時との違いを感じることはあるのだろうか。

「私が『ベストテン』に出演していたのはバブルに向かって勢いのあった時代。スタッフさんたちはいろんなアイデアを模索していました。『これはできない』じゃなくて『実現するにはどうしたらいいか』を真剣に考えていた。皆さん、自分の責任で仕事に邁進する、腹の座った頼もしい方たちでしたね」

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