ゴージャスな衣装が話題となった『秋からも、そばにいて』(1988年11月3日)

ゴージャスな衣装が話題となった『秋からも、そばにいて』(1988年11月3日)

清楚で上品なお嬢様スタイル

 語り草となっている駅や飛行場、新幹線の中からの中継はその最たる例だろう。現在ならコンプライアンスの名のもとに自粛しそうなことにも当時のテレビマンたちは果敢に挑戦していた。そんなプロフェッショナルに囲まれて育った彼女は徐々にセルフプロデュース力を発揮。6作目のシングル「楽園のDoor」(1987年)以降は自ら衣装や振り付けを手がけるようになる。

「沢山の先輩アーティストの方を見て学ぶことも多かった。例えば明菜さんは、曲ごとに衣装やメイク、振り付けなど明確なイメージがあったじゃないですか。歌番組でご一緒する機会が多かった私はいち早くそれを知ることができて『今度の新曲はこうなんだ』って毎回ワクワクしていたんです。だから自分もレコーディングのときに曲に合いそうな衣装を考えるようになって」

 学生時代から自分で洋服を作っていたこともあった。毎回異なる衣装で視聴者を魅了したナンノは80年代のアイドルにありがちだったフリフリの衣装やミニスカートではなく、清楚で上品なお嬢様スタイルで独自のポジションを確立した。洗練されたセンスはどうやって培われたのか。

「最初に気に入ったのはプレッピースタイル。中学生のときは『miss HERO』という雑誌を読んでいて、アーガイルのチェックや紺ブレなどを着ていました。その後は先輩の影響もあって『Fine』風のサーファーファッションからDCブランドに興味が移り、高校時代は『an・an』や『流行通信』をチェックしていました。とはいえ高校生のお小遣いでブランド物はそう買えませんから自分で作るようになったんです。18歳でデビューした頃、友達は『JJ』や『CanCam』など、いわゆる赤文字雑誌に載っていたりしたけど、同期デビューの人たちはみな15~16歳でしたから、私がそういう女子大生風の格好をするようになったのはしばらく経ってから。曲でいうと『涙はどこへいったの』(1989年)の頃からですね」

 80年代の歌唱映像を観て驚くのは時代を感じさせないビジュアルだったこと。女性の場合は流行の移り変わりが大きく、特にバブル期のファッションは今観ると古臭く感じられるが、彼女に関してはそれがない。

「最先端を追わなかったからだと思います。『トラブル・メーカー』(1989年)ではあえて肩パッド入りのスーツを着ましたけど、それ以外は流行を追うより自分に合うものを選んでいたと思う。メイクもあの頃流行っていた赤いアイシャドウやピンク系のマットリップは使わなかったし、太眉にもしませんでした」

関連キーワード

関連記事

トピックス

全米野球記者協会ニューヨーク支部主催のアワードディナーに出席した大谷翔平と、妻・真美子さん(左/時事通信フォト、右/提供:soya0801_mlb)
《真美子さんが座る椅子の背もたれに腕を回し…》大谷翔平が信頼して妻を託す“日系通訳”の素性 “VIPルーム観戦にも同席”“距離が近い”
NEWSポストセブン
司法省がアンドリュー元王子の写真を公開した(写真/Getty Images)
《白シャツ女性に覆いかぶさるように…》エプスタイン・ファイルで新公開されたアンドリュー元王子とみられる人物の“近すぎる距離感の写真” 女性の体を触るカットも
NEWSポストセブン
(時事通信フォト)
【2・8総選挙「大阪1〜10区」の最新情勢】維新離党の前職が出た2区、維新前職vs自民元職vs野党候補の5区で「公明党票」はどう動くか
NEWSポストセブン
なぜ実の姉を自宅で監禁できたのか──
《“お前の足を切って渡すから足を出せ”50代姉を監禁・暴行》「インターホンを押しても出ない」「高級外車が2台」市川陽崇・奈美容疑者夫妻 “恐怖の二世帯住宅”への近隣証言
NEWSポストセブン
東京拘置所(時事通信フォト)
〈今年も一年、生きのびることができました〉前橋スナック銃乱射・小日向将人死刑囚が見せていた最後の姿「顔が腫れぼったく、精神も肉体もボロボロ」《死刑確定後16年で獄中死》
NEWSポストセブン
間違いだらけの議事録は「AIのせい」(写真提供/イメージマート)
《何でもAIに頼る人たち》会社員女性が告白「ケンカの後、彼から送られてきた”彼女の方が悪い”とAIが回答したスクショ」ほどなく破局
NEWSポストセブン
国際ジャーナリスト・落合信彦氏
国際ジャーナリスト・落合信彦氏が予見していた「アメリカが世界の警察官をやめる」「プーチン大統領暴走」の時代 世界の“悪夢”をここまで見通していた
NEWSポストセブン
高市早苗首相(時事通信フォト、2025年10月15日)
《頬がこけているようにも見える》高市早苗首相、働きぶりに心配の声「“休むのは甘え”のような感覚が拭えないのでは」【「働いて働いて」のルーツは元警察官の母親】 
NEWSポストセブン
ジェンダーレスモデルの井手上漠(23)
井手上漠(23)が港区・六本木のラウンジ店に出勤して「役作り」の現在…事務所が明かしたプロ意識と切り開く新境地
NEWSポストセブン
元日に結婚を発表した女優の長澤まさみ(時事通信フォト)
長澤まさみ「カナダ同伴」を決断させた「大親友女優」の存在…『SHOGUN』監督夫との新婚生活は“最高の環境”
NEWSポストセブン
国際ジャーナリスト・落合信彦氏
【訃報】国際ジャーナリスト・落合信彦氏が死去、84歳 独自の視点で国際政治・諜報の世界を活写 
NEWSポストセブン
薬物で急死した中国人インフルエンサー紅紅(左)と交際相手の林子晨容疑者(右)(インスタグラムより)
「口に靴下を詰め、カーテンで手を縛り付けて…」「意識不明の姿をハイ状態で撮影」中国人美女インフルエンサー(26)が薬物で急死、交際相手の男の“謎めいた行動”
NEWSポストセブン