最後にNHK紅白歌合戦に出場した際のSMAP
オンエアではカットされた
今年2月には長年『スマスマ』や『笑っていいとも!』など、SMAPと縁の深い番組を担当してきた名物プロデューサー・黒木彰一さん(享年54)が亡くなった。白血病で2年前から入院生活を送っていた黒木さんの悲願が、「いつか『スマスマ』の特番を5人が再び集まる形でやりたい」だった。
黒木さんと親交の深かった芸能事務所「タイタン」の太田光代社長も生前、彼のそんな思いに触れていたという。7月10日発売の『文藝春秋』の連載で太田氏は《SMAPにはドリフターズのように、年齢を重ねてもエンタメのど真ん中で活躍してほしい》と2人で盛り上がったエピソードを明かした。
「黒木さんが亡くなる直前に香取さん、中居正広さん、草なぎさんは3人で、木村さん、稲垣さんは1人で黒木さんの見舞いに行っています。彼らも恩人から直接“遺志”を聞かされていた可能性はあるでしょう」(前出・別の芸能関係者)
再結成の障壁とされてきた、メンバー間の“遺恨”も、時の流れで解消されつつあった。昨年4月、中居がMCを務める『まつもtoなかい』(フジテレビ系)に香取がゲスト出演。
「オンエアではカットされてしまったのですが、香取さんが切り出す形で、中居さんとともに木村さんとの思い出話で盛り上がっていました。小学生のときに芸能界入りし、SMAPの最年少メンバーだった香取さんにとって木村さんはずっと憧れの存在だった。香取さんが30年以上前に木村さんからプレゼントされた財布をいまも大事に持ち続けているのはファンの間では有名な話。
解散や独立を巡って2人の間には複雑な感情があるという声もありましたが、もはや何のわだかまりもないのです」(前出・フジテレビ関係者)
最近は中居のある行動にも大きな注目が集まった。7月13日、司会を務める音楽番組『音楽の日』(TBS系)で起きたサプライズだ。
番組終盤で「一夜限りのhopeバンドライブ」と称し、さまざまなアーティストが往年の名曲をカバーして歌っていたとき、ラストで突然、SMAPの名曲『夜空ノムコウ』が流れ出した。演出を知らずにオドオドする中居を、となりでマイクを握る三浦大知が、“一緒に歌いましょう”とばかりにステージの中央に誘ったのだ。
「初めは照れくさそうに手拍子を打つだけだった中居さんですが、思い出のメロディーに感極まったのか、マイクに声は入れなかったものの、ラストのサビではしっかり歌詞を歌って見せたのです。
SMAPの再始動について『1から99%のあいだ』と語っていた中居さんが、あの曲をテレビで歌った意味は大きい。『夜空ノ~』は、木村さんも独立後のソロツアーで歌ったSMAPの代表曲。ファンたちは大いに盛り上がっています」(前出・別の芸能関係者)