芸能

イモトアヤコ、K2滑落事故の“盟友”登山家・中島健郎さんとの“エベレストの約束”「いつか必ずリベンジしましょう」

イモトアヤコの約束

イモトアヤコが山岳カメラマンでクライマーの中島健郎さんとしていた約束

 真っ黒に雪焼けした男性の頬に、イモトアヤコ(38才)はねぎらいのキスをした──2015年に放送された『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)の登山企画で、北米最高峰のデナリ山登頂を成功させた後のワンシーン。キスに照れ笑いを浮かべたのは、2012年から同番組でイモトをサポートしてきた山岳カメラマンでクライマーの中島健郎さん(39才)だった。

 その中島さんの悲痛な知らせが届いたのは7月27日のこと。

「中島さんと、クライマー仲間の平出和也さんが世界2番目の高峰『K2』(パキスタン)にアタックしていたところ、7000m付近で滑落したとの一報でした。彼らは未踏のルートにチャレンジしていて、救助に向かったヘリが2人を発見するも、あまりの急斜面に着陸することができなかった。

 ただ、そのときにはもう体が動いている様子を確認できなかったそうです。詳しい状況はわかっていませんが、岩崩れに巻き込まれたとの見方が強まっています」(山岳ジャーナリスト)

 救助活動の継続は二重遭難をまねく恐れもあり、事故発生から3日後の7月30日、救助活動は打ち切られた。

「この打ち切りが“永遠の別れ”と捉えている人もいます。救助が困難な雪山で遭難した場合、その場所に眠り続けることも珍しくはありません。雪山登山の経験もあるイモトさんですから、当然そのことは理解しています。想像していなかった突然の別れを受けて、深い悲しみに包まれているようです」(芸能関係者)

 打ち切りが発表された翌31日、イモトはインスタグラムを更新。中島さんとの思い出を振り返り、《私は健郎さんが大好きです》《志と夢をかけた挑戦 それでもそれでも、すごいです》とチャレンジを称えた。

 2019年に結婚し、2021年に第1子を出産して登山から遠ざかったイモトだが、中島さんとの関係が途絶えることはなかった。登山番組で共演するなど顔を合わせる機会もあり、そのたびに2人はある約束を確認し合っていたという。

「イモトさんは2014年に『イッテQ』でエベレスト登頂に挑戦する予定でしたが、大規模な雪崩が発生して、直前に断念。登頂に向けて準備を進めてきたイモトさんは、中止の決定に大粒の悔し涙を流しました。失意の彼女に寄り添っていたのが、中島さんだったんです。イモトさんの思いに応えるように、中島さんは “いつか必ずリベンジしましょう”と言葉をかけたそうです」(前出・芸能関係者)

 10年に及ぶ2人の約束はもう叶わない。イモトは、いつか中島さんの思いを背負って頂を目指すだろう。

※女性セブン2024年8月22・29日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

割れた窓ガラス
「『ドン!』といきなり大きく速い揺れ」「3.11より怖かった」青森震度6強でドンキは休業・ツリー散乱・バリバリに割れたガラス…取材班が見た「現地のリアル」【青森県東方沖地震】
NEWSポストセブン
前橋市議会で退職が認められ、報道陣の取材に応じる小川晶市長(時事通信フォト)
《前橋・ラブホ通い詰め問題》「これは小川晶前市長の遺言」市幹部男性X氏が停職6か月で依願退職へ、市長選へ向け自民に危機感「いまも想像以上に小川さん支持が強い」
NEWSポストセブン
3年前に離婚していた穴井夕子とプロゴルァーの横田真一選手(Instagram/時事通信フォト)
《ゴルフ・横田真一プロと2年前に離婚》穴井夕子が明かしていた「夫婦ゲンカ中の夫への不満」と“家庭内別居”
NEWSポストセブン
二刀流かDHか、先発かリリーフか?
【大谷翔平のWBCでの“起用法”どれが正解か?】安全策なら「日本ラウンド出場せず、決勝ラウンドのみDHで出場」、WBCが「オープン戦での調整登板の代わり」になる可能性も
週刊ポスト
高市首相の発言で中国がエスカレート(時事通信フォト)
【中国軍機がレーダー照射も】高市発言で中国がエスカレート アメリカのスタンスは? 「曖昧戦略は終焉」「日米台で連携強化」の指摘も
NEWSポストセブン
テレビ復帰は困難との見方も強い国分太一(時事通信フォト)
元TOKIO・国分太一、地上波復帰は困難でもキャンプ趣味を活かしてYouTubeで復帰するシナリオも 「参戦すればキャンプYouTuberの人気の構図が一変する可能性」
週刊ポスト
世代交代へ(元横綱・大乃国)
《熾烈な相撲協会理事選》元横綱・大乃国の芝田山親方が勇退で八角理事長“一強体制”へ 2年先を見据えた次期理事長をめぐる争いも激化へ
週刊ポスト
2011年に放送が開始された『ヒルナンデス!!』(HPより/時事通信フォト)
《日テレ広報が回答》ナンチャン続投『ヒルナンデス!』打ち切り報道を完全否定「終了の予定ない」、終了説を一蹴した日テレの“ウラ事情”
NEWSポストセブン
青森県東方沖地震を受けての中国の反応は…(時事通信フォト)
《完全な失敗に終わるに違いない》最大震度6強・青森県東方沖地震、発生後の「在日中国大使館」公式Xでのポスト内容が波紋拡げる、注目される台湾総統の“対照的な対応”
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
《名古屋主婦殺害》「あの時は振ってごめんねって会話ができるかなと…」安福久美子容疑者が美奈子さんを“土曜の昼”に襲撃したワケ…夫・悟さんが語っていた「離婚と養育費の話」
NEWSポストセブン
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
週刊ポスト
優勝パレードでは終始寄り添っていた真美子夫人と大谷翔平選手(キルステン・ワトソンさんのInstagramより)
《大谷翔平がWBC出場表明》真美子さん、佐々木朗希の妻にアドバイスか「東京ラウンドのタイミングで顔出ししてみたら?」 日本での“奥様会デビュー”計画
女性セブン