23歳の時に俳優の道へ

23歳の時に俳優の道へ(撮影/小倉雄一郎)

──共演された方々とのエピソードを教えてください。

「僕は綾野さんとの絡みが多かった。これまでも何度か作品で一緒になったことがあったので、会ったらハグしてくれました。綾野さんの印象? 格好いい(笑)。豊川悦司さんは寡黙で、自分の世界観をもっている人だから、近寄りがたい雰囲気でした。でも、主演級の俳優はみんなそうで、気安く話しかけられませんよ。だから共演者とは、買い手側の社長役を演じた駿河太郎さんと、合間に『また今度、(撮影で)ご一緒するみたいですよ』と話したぐらいですね。

 僕が登場する最後のシーンは、小田原で撮りました。深夜10時から3時まで通行止めになる有料道路があって、最寄り駅に10時に集合し、1晩で撮りました。でも、そのときも食事はケータリングが用意され、温かい豚汁などを振る舞ってもらいました。Netflixの撮影現場は専門のスタッフがたくさんいて、制作現場に手厚いですね。ケータリング専門の部隊もいるみたいです(笑)。役者としては、それだけ気にかけてもらっていると感じて嬉しいですよ」

──撮影後に打ち上げなどはありましたか?
「去年10月か11月には、渋谷のレストランで打ち上げがありました。サプライズで“地面師たち”と書かれたケーキが用意されていて、そんな演出も楽しかった。北村さん、リリーさん、ピエールさん……みんなリラックスしてよく飲んでいましたね(笑)」

後編では、これまでの役者人生や顎骨骨髄炎との闘い、金銭事情まで赤裸々に語っている。

後編に続く

【プロフィール】
五頭岳夫(ごず・たけお)/1948年新潟県北蒲原郡水原町(現・阿賀野市)生まれ。高校卒業後、上京。自動車整備士を経て劇団「青年劇場」入団。劇団員として活動しながら、『砂の器』『八甲田山』などの大作映画に出演した。42歳で劇団を退団。2000年にエキストラとして再スタートし、2007年から本格的に映像作品に出演。映画『凶悪』『教誨師』などで存在感を示し、2024年、Netflixドラマ『地面師たち』で人気に。

(取材・文/中野裕子)

関連キーワード

関連記事

トピックス

初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
芸能活動を再開することがわかった新井浩文(時事通信フォト)
「ウチも性格上ぱぁ~っと言いたいタイプ」俳優・新井浩文が激ヤセ乗り越えて“1日限定”の舞台復帰を選んだ背景
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
小説「ロリータ」からの引用か(Aでメイン、民主党資料より)
《女性たちの胸元、足、腰に書き込まれた文字の不気味…》10代少女らが被害を受けた闇深い人身売買事件で写真公開 米・心理学者が分析する“嫌悪される理由”とは
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン