国際情報

【シンガポールで日本人初の「ムチ打ち刑」判決】「執行中に失神するほどの痛み」性的暴行被告の元ルームメイトが明かす周囲に語っていた「鞭打ちへの強烈な怯え」

シンガポールのムチ打ち刑のイメージ

シンガポールのムチ打ち刑のイメージ

 シンガポール高等裁判所は7月1日、2019年にシンガポール在住の女子大生を自宅に連れ込み性的暴行を加えたほかその様子を撮影して友人に送るなどしたとして、美容師の日本人男性A受刑者(38)に禁錮17年6か月、鞭打ち刑20回の判決を言い渡した。2019年当時、A受刑者とともにルームシェアをしていたという女性Bさん(24)が語る。

「日本人が多く住んでいるマンションでシェアハウスをしていた時に、Aさんも住人の1人でした。ほかにも、関西の大学に通っていた日本人男性、寿司屋を経営している日本人男性、韓国人の男性らがいました。真ん中がリビングのような共同スペースになっていて、あとは小部屋が6つ。シェアハウスと言っても住人同士の交流はあまりなく、挨拶くらいです。

 Aさんとは同じ日本人だったのでたまに世間話をすることもありました。気さくで話しやすい人でした。当時、私は広告系企業のインターンシップのために現地に渡った大学生で、20歳でした。33歳だったAさんから『俺の元カノと同じくらいの年齢だね』と言われ、『ずいぶん年下の人とお付き合いしていたんだな』と思ったのを覚えています」

「鞭打ちになる。本当に怖い」

 Bさんは事件が発覚した時のことをこう振り返る。

「事件があったのは朝方だったと聞いています。その時、私は熟睡していて、Aさんが女子大生を部屋に連れ込んで卑劣な行為に及んでいるとは知りませんでした。翌日買い物から帰ってくると、体の大きい警察官が数人いて、Aさんの部屋から洋服などを押収していました。警察官に『何があったの?』と聞いても『大丈夫だからね』としか教えてくれませんでした。そのときは何が起きたのか分かりませんでしたが、ただごとではないことは張り詰めた空気から感じ取れました。
 後日、マンションのオーナーの口から、Aさんがレイプ事件を起こして警察沙汰になったことを聞きました。『その女の子と自分は同意の上だった。あの女の子は出稼ぎ外国人で、ビザ目当てで自分にハニートラップを仕掛けてきたのかもしれない』といった内容を聞いたことも覚えています。

日本人好きだったオーナーはAさんの言葉を信じて、弁護士を紹介したり、破格でそのまま部屋に住まわせてあげたり、全面的にサポートしていました。私も何があったのかAさんに事情を聞きに行くと『女の子にハニートラップをかけられて騙された。このまま性犯罪ってことになると鞭打ちになる。本当に怖い』と鞭打ちの刑に処されるのを不安がっていました」

 事件後、国外へ出られないA被告は、シンガポールで美容師として仕事を続けていたという。

「事件があった後も、Aさんは『ONE OK ROCK』のTakaに自身が似ているからと、本名ではなく『タカ』という名前を使って美容師を続けていたそうです。私もAさんの弁明の必死さから『Aさんは本当に冤罪なんだ』と信じていました。そのまま2~3週間ほどAさんとシェアハウスを続けていましたが、今になって自分と同じくらいの歳の女の子が被害にあっていたんだと思うと、少し怖くなりますね」(Bさん)

関連記事

トピックス

お笑いコンビ「ガッポリ建設」の室田稔さん
《ガッポリ建設クズ芸人・小堀敏夫の相方、室田稔がケーブルテレビ局から独立》4月末から「ワハハ本舗」内で自身の会社を起業、前職では20年赤字だった会社を初の黒字に
NEWSポストセブン
”乱闘騒ぎ”に巻き込まれたアイドルグループ「≠ME(ノットイコールミー)」(取材者提供)
《現場に現れた“謎のパーカー集団”》『≠ME』イベントの“暴力沙汰”をファンが目撃「計画的で、手慣れた様子」「抽選箱を地面に叩きつけ…」トラブル一部始終
NEWSポストセブン
母・佳代さんのエッセイ本を絶賛した小室圭さん
小室圭さん “トランプショック”による多忙で「眞子さんとの日本帰国」はどうなる? 最愛の母・佳代さんと会うチャンスが…
NEWSポストセブン
春の雅楽演奏会を鑑賞された愛子さま(2025年4月27日、撮影/JMPA)
《雅楽演奏会をご鑑賞》愛子さま、春の訪れを感じさせる装い 母・雅子さまと同じ「光沢×ピンク」コーデ
NEWSポストセブン
自宅で
中山美穂はなぜ「月9」で大記録を打ち立てることができたのか 最高視聴率25%、オリコン30万枚以上を3回達成した「唯一の女優」
NEWSポストセブン
「オネエキャラ」ならぬ「ユニセックスキャラ」という新境地を切り開いたGENKING.(40)
《「やーよ!」のブレイクから10年》「性転換手術すると出演枠を全部失いますよ」 GENKING.(40)が“身体も戸籍も女性になった現在” と“葛藤した過去”「私、ユニセックスじゃないのに」
NEWSポストセブン
「ガッポリ建設」のトレードマークは工事用ヘルメットにランニング姿
《嘘、借金、遅刻、ギャンブル、事務所解雇》クズ芸人・小堀敏夫を28年間許し続ける相方・室田稔が明かした本心「あんな人でも役に立てた」
NEWSポストセブン
第一子となる長女が誕生した大谷翔平と真美子さん
《真美子さんの献身》大谷翔平が「産休2日」で電撃復帰&“パパ初ホームラン”を決めた理由 「MLBの顔」として示した“自覚”
NEWSポストセブン
不倫報道のあった永野芽郁
《ラジオ生出演で今後は?》永野芽郁が不倫報道を「誤解」と説明も「ピュア」「透明感」とは真逆のスキャンダルに、臨床心理士が指摘する「ベッキーのケース」
NEWSポストセブン
渡邊渚さんの最新インタビュー
元フジテレビアナ・渡邊渚さん最新インタビュー 激動の日々を乗り越えて「少し落ち着いてきました」、連載エッセイも再開予定で「女性ファンが増えたことが嬉しい」
週刊ポスト
主張が食い違う折田楓社長と斎藤元彦知事(時事通信フォト)
【斎藤元彦知事の「公選法違反」疑惑】「merchu」折田楓社長がガサ入れ後もひっそり続けていた“仕事” 広島市の担当者「『仕事できるのかな』と気になっていましたが」
NEWSポストセブン
お笑いコンビ「ダウンタウン」の松本人志(61)と浜田雅功(61)
ダウンタウン・浜田雅功「復活の舞台」で松本人志が「サプライズ登場」する可能性 「30年前の紅白歌合戦が思い出される」との声も
週刊ポスト