懸命な復旧活動が行われている(時事通信フォト)
「震災のときよりもひどいですよ」
珠洲市では市内各地で断水が続いており、給水活動が始まっていると報じられた。中谷さんも「インフラが止まっている地域が目立つ」という。
「外浦地区(能登半島の西岸あたり)のほうは、土砂崩れとかの影響で孤立していたところもあったそうです。孤立していたうえ、電気は来ないし、電波も届かない。外浦地区の区長それぞれに電話をしても、誰1人出ないので本当に心配しています。震災時に建てた仮設住宅も浸水しているみたいで・・・・・・。おそらく震災のときよりも状況はひどいですよ」
救助活動も全体的に遅れが生じているように感じるという。
「孤立している分、震災時のように物資を届けるためにヘリがもっと飛んでいてもおかしくない。けど、今私がいるかほく市からヘリが飛んでいったのはたった1機か2機だけ。震災時の時は1日に何台も飛んでいたのに。
自衛隊や消防の到着も遅かったように感じられました。正直、役所の方たちもかなり疲弊しているようにみえるんです。だから手配の対応なども遅れてしまっているんでしょう。
輪島も珠洲も復興が少しずつ進んでいた。それなのに、また振り出しに戻ってしまった。『これで輪島も終わってしまったな』というガックリ感が漂っています」(中谷さん)
一刻も早い復興が望まれる。