国内

パパ活“頂き女子りりちゃん”「獄中手記」1話300円で有料配信の狙い 電子書籍としても発売予定か

詐欺罪などに問われている“頂き女子りりちゃん”こと、渡邉真衣被告(時事通信フォト)

詐欺罪などに問われている“頂き女子りりちゃん”こと、渡邉真衣被告(時事通信フォト)

 SNS上で「頂き女子りりちゃん」と名乗り、パパ活相手の複数の男性から1億5000万円余りを騙し取ったとして詐欺罪などに問われている渡邉真衣被告(26)。

 9月30日、名古屋高裁の控訴審で懲役8年6か月、罰金800万円とする判決が言い渡された。

「男性から騙し取った金のほか、女性向けに恋愛詐欺マニュアルを販売して約2000万円の収入を得ていた」(全国紙社会部記者)という渡邉被告だが、控訴審の最中に新たなビジネスに手を出した。獄中から手記の有料配信を始めたのだ。

 タイトルは、「りりちゃん、しゅき。」。渡邉被告から手記を受け取った支援者が記事配信サイト「note」で公開しており、1話300円。現在2話まで公開されている(10月4日現在)。

 手記は半生を振り返る内容で、アンパンマンが大好きだった幼稚園時代から始まる。園内での生活に馴染めず、友達がいなかったと告白する渡邉被告は、複雑な家庭環境のなかで母の愛に飢えていた心境を繰り返し綴る。

〈友達もいなくて、自分のこと話せる相手、まましかいないよ〉
〈ままにもっと、まいのこと聞いてほしかった〉
〈まいには、まましかいなかった〉

 渡邉被告の取材を続けるジャーナリストの宇都宮直子氏が語る。

「手記は6万字ほどで、半生とともに母への複雑な想いが綴られていくと聞いています。収益は被害者への弁済に充てるそうです。騙し取った金でホストに散財していた彼女は、逮捕時に所持金が約1万円しかなかった。

 こうした有料配信以外に被害者への弁済金を用意できない、という理由ですが、実際には弁済を進めて被害者からの処罰感情を薄め、控訴審を優位に進めたいという意向もあったようです。今後は1冊の電子書籍としても発売する予定だといいます」

 これからは「お返し女子」になれるか。

※週刊ポスト2024年10月18・25日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
生徒のスマホ使用を注意しても……(写真提供/イメージマート)
《教員の性犯罪事件続発》過去に教員による盗撮事件あった高校で「教員への態度が明らかに変わった」 スマホ使用の注意に生徒から「先生、盗撮しないで」
NEWSポストセブン
(写真/イメージマート)
《ロマンス詐欺だけじゃない》減らない“セレブ詐欺”、ターゲットは独り身の年配男性 セレブ女性と会って“いい思い”をして5万円もらえるが…性的欲求を利用した驚くべき手口 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”とは(左/YouTubeより、右/時事通信フォト)
《芸舞妓を自宅前までつきまとって動画を回して…》京都祇園で横行するYouTuberによる“ビジネス”「防犯ブザーを携帯する人も」複数の被害報告
NEWSポストセブン
由莉は愛子さまの自然体の笑顔を引き出していた(2021年11月、東京・千代田区/宮内庁提供)
愛子さま、愛犬「由莉」との別れ 7才から連れ添った“妹のような存在は登校困難時の良きサポート役、セラピー犬として小児病棟でも活動
女性セブン
インフルエンサーのアニー・ナイト(Instagramより)
海外の20代女性インフルエンサー「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画で8600万円ゲット…ついに夢のマイホームを購入
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン
『帰れマンデー presents 全国大衆食堂グランプリ 豪華2時間SP』が月曜ではなく日曜に放送される(番組公式HPより)
番組表に異変?『帰れマンデー』『どうなの会』『バス旅』…曜日をまたいで“越境放送”が相次ぐ背景 
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン