国際情報

《関東連合の元リーダーも逃亡か》「犯罪者の天国」と言われるカンボジア ワイロの相場は高騰、在住日本人詐欺師が日本人をターゲットにする構図も

カンボジア・プノンペンのアパートから押収された携帯電話など。2023年11月10日、埼玉県警大宮署(時事通信フォト)

特殊詐欺事件でカンボジア・プノンペンのアパートから押収された携帯電話など。2023年11月10日、埼玉県警大宮署(時事通信フォト)

 警察や軍関係、暴力団組織などの内部事情に詳しい人物、通称・ブラックテリア氏が、関係者の証言から得た驚くべき真実を明かすシリーズ。今回は、闇バイト応募した「かけ子」と見られる日本人12人が拘束され、再び特殊詐欺の拠点として注目されるカンボジアについて。

 * * *
 カンボジアに重要指名手配されている見立真一がいるかもしれない。『元「関東連合」見立真一も合流か…「犯罪者の天国」カンボジアに群がる日本裏社会の住人ら…その腐敗の限りを尽くした闇底』(2024年9月25日公開)とのタイトルの記事が現代ビジネスに掲載された。

 見立は関東連合の元リーダーで、2012年9月に起きた「六本木フラワー襲撃事件」の主犯とみられている男だ。当時、六本木のクラブFLOWERのVIP席で酒を飲んでいた飲食店経営者が、男ら9人に金属バットのようなもので殴られ死亡した。だが殺害された男性は人違いだった。事件後、見立は逃走し、事件の2か月後にはフィリピンに入国した情報があるといわれるが、その後の足取りはわかっていない。その見立がカンボジアにいるかもしれないと聞き、カンボジアの弁護士事務所で、リーガルアドバイザーとして働く日本人のS氏に話を聞いた。

「関東連合の関係者はプノンペンにいる」、S氏はそう断言する。「それが見立かどうかわからないが、関東連合の連中はいる。つい半年前まではもっと大勢いたが、周辺諸国へ散らばり始めた。中心人物と思われるやつは、特殊詐欺の元締めだったようで、今はタイに逃亡していると聞いています」(S氏)。

 10月7日にはカンボジアで特殊詐欺を行っていたとみられる日本人容疑者12人が、日本に移送され逮捕された。首謀者らは他国へ逃亡、闇バイトで集められたような下っ端ばかりが、トカゲの尻尾のごとく逮捕されているという。

 S氏は「反社のような連中が詐欺を行っているのも、警察がワイロを取っているのも間違いない。警察は制服を着たヤクザ、裁判官は法衣を着たたかり屋と言っていい。警察官はみんな掛け持ちで他の仕事をしている。法はあってないようなもので、法律よりワイロが優先、金さえ払えば何でもできるし、捕まることもありません。逆に金を払えば情報を流して便宜を図ってくれる。犯罪者にとっては天国でしょう」と語る。

関連記事

トピックス

2014年に結婚した2人(左・時事通信フォト)
《仲間由紀恵「妊活中の不倫報道」乗り越えた8年》双子の母となった妻の手料理に夫・田中哲司は“幸せ太り”、「子どもたちがうるさくてすみません」の家族旅行
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(左/Xより)
《大学時代は自由奔放》学歴詐称疑惑の田久保市長、地元住民が語る素顔「裏表がなくて、ひょうきんな方」「お母さんは『自由気ままな放蕩娘』と…」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《自宅から遺体見つかる》遠野なぎこ、近隣住民が明かす「部屋からなんとも言えない臭いが…」ヘルパーの訪問がきっかけで発見
NEWSポストセブン
大谷翔平(時事通信)と妊娠中の真美子さん(大谷のInstagramより)
《大谷翔平バースデー》真美子さんの“第一子につきっきり”生活を勇気づけている「強力な味方」、夫妻が迎える「家族の特別な儀式」
NEWSポストセブン
詐称疑惑の渦中にある静岡県伊東市の田久保眞紀市長(HP/Xより)
田久保眞紀市長の学歴詐称疑惑 伊東市民から出る怒りと呆れ「高卒だっていい、嘘つかなきゃいいんだよ」「これ以上地元が笑いものにされるのは勘弁」
NEWSポストセブン
東京・新宿のネオン街
《「歌舞伎町弁護士」が見た性風俗店「本番トラブル」の実態》デリヘル嬢はマネジャーに電話をかけ、「むりやり本番をさせられた」と喚めき散らした
NEWSポストセブン
横浜地裁(時事通信フォト)
《アイスピックで目ぐりぐりやったあと…》多摩川スーツケース殺人初公判 被告の女が母親に送っていた“被害者への憎しみLINE” 裁判で説明された「殺人一家」の動機とは
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《女優・遠野なぎこのマンションで遺体発見》近隣住民は「強烈な消毒液の匂いが漂ってきた」「ポストが郵便物でパンパンで」…関係者は「本人と連絡が取れていない」
NEWSポストセブン
記者が発行した卒業証明書と田久保市長(右/時事通信)
《偽造or本物で議論噴出》“黄ばんだ紙”に3つの朱肉…田久保真紀・伊東市長 が見せていた“卒業証書らしき書類”のナゾ
NEWSポストセブン
JESEA主席研究員兼最高技術責任者で中国人研究者の郭広猛博士
【MEGA地震予測・異常変動全国MAP】「箱根で見られた“急激に隆起”の兆候」「根室半島から釧路を含む広範囲で大きく沈降」…5つの警戒ゾーン
週刊ポスト
盟友である鈴木容疑者(左・時事通信)への想いを語ったマツコ
《オンカジ賭博で逮捕のフジ・鈴木容疑者》「善貴は本当の大バカ者よ」マツコ・デラックスが語った“盟友への想い”「借金返済できたと思ってた…」
NEWSポストセブン
米田
《チューハイ2本を万引きで逮捕された球界“レジェンド”が独占告白》「スリルがあったね」「棚に返せなかった…」米田哲也氏が明かした当日の心境
週刊ポスト