芸能

高田文夫氏、『光る君へ』出演中の大好きなロバート秋山竜次に「あの時代にあんなに大きくて黒光りしている奴はいない!」

高田文夫氏が大好きなロバート秋山竜次(イラスト/佐野文二郎)

高田文夫氏が大好きなロバート秋山竜次(イラスト/佐野文二郎)

 放送作家、タレント、演芸評論家、そして立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、大好きなロバート秋山竜次と、働き過ぎな後輩、宮藤官九郎について綴る。

 * * *
 妻は律儀に毎週大河ドラマを見ているが私は今シリーズ見てない。で、食事の時なぞ「どうだった今週の“光君へ”は?」ときくと必ず「爆笑問題に手紙出してんじゃないんだから。太田光クンが大河になる訳ないでしょ。『光る君へ』よ」と訂正される。

「あなたの大好きなロバートの秋山君が出てていいのよ」「あんな時代にあんな大きい奴いないだろ。みな白っぽいんだろ。あんな黒々としてる黒光りの人、歴史上いないだろ。秋山主演で“てかる君へ”ってどう?」無視された。

 若い頃はさんまちゃんぐらいしか吉本の人と仕事をしてなかった気がする。ほとんどが関東圏の芸人達だ。それが“秋山が大好き”と言ったら私のラジオ番組にたて続けに吉本の人がゲストで来るようになった。『極悪女王』でゆりやんレトリィバァ、中川家、そして遂に秋山がやってきた。この男の発想、アイディア、思い付きにはただならぬものがある。

 よくご存じの、様々なキャラクターになり切るシリーズなどの他に深夜“テレ東”でやっていた『秋山ロケの地図』。ゆがんだ性格がもろに出て素人とからみ合うのが妙におかしかった。が、唐突に先日深夜終わった。愚痴ッてたらゴールデンの特番でO・Aされた。以後不定期にやるらしい。

 初めて会って私の第一声が「で、で、でかいな。黒すぎちゃって困るだろ!」。たくさんのタレントに会ってきたが、これほどファーストインパクトが強い人は初めてだ。おなじみのTシャツ裏返して梅宮辰夫、舌ベロベロ。新バージョンを見せてくれて裏返すと大谷翔平。私はすかさず言った。「それ“デコピン”にして舌ベロベロ、イジリー岡田みたいにしたら面白いよ」「頂きます」とメモッていた。

 エンタメの世界で今年最も働いたのは宮藤官九郎だろう。コロナの時に作って、やっと今年O・Aという作品もあるだろうがもの凄い。クドカン周辺の人が送ってくれるのだが、今年O・Aされ話題となったシナリオがキチンと単行本化されている。『不適切にもほどがある!』(4月)、『季節のない街』(4月)、『新宿野戦病院』(9月)、『終りに見た街』(9月)。どれもこれもホームランというフリーマン並みである。

 そこへ来年1月公開の映画、菅田将暉主演『サンセット・サンライズ』。生でクドカンのコントが見たいという人は11月7日から12月15日、ザ・スズナリ(大阪へも行く)の『ウーマンリブvol.16』。「作・演出・主演」クドカン。片桐はいり、勝地涼、皆川猿時ほか。チラシに「コント6本がちょうどいい」とある。働きすぎ。

※週刊ポスト2024年11月22日号

関連記事

トピックス

サークル活動に精を出す悠仁さま(2025年4月、茨城県つくば市。撮影/JMPA)
皇室に関する悪質なショート動画が拡散 悠仁さまについての陰謀論、佳子さまのAI生成動画…相次ぐデマ投稿 宮内庁は新たな広報室長を起用し、毅然とした対応へ
女性セブン
定年後はどうする?(写真は番組ホームページより)
「マスメディアの“本音”が集約されているよね」フィフィ氏、玉川徹氏の「SNSのショート動画を見て投票している」発言に“違和感”【参院選を終えて】
NEWSポストセブン
スカウトは学校教員の“業務”に(時事通信フォト)
《“勧誘”は“業務”》高校野球の最新潮流「スカウト担当教員」という仕事 授業を受け持ちつつ“逸材”を求めて全国を奔走
週刊ポスト
「新証言」から浮かび上がったのは、山下容疑者の”壮絶な殺意”だった
【壮絶な目撃証言】「ナイフでトドメを…」「血だらけの女の子の隣でタバコを吸った」山下市郎容疑者が見せた”執拗な殺意“《浜松市・ガールズバー店員刺殺》
NEWSポストセブン
連続強盗の指示役とみられる今村磨人(左)、藤田聖也(右)両容疑者。移送前、フィリピン・マニラ首都圏のビクタン収容所[フィリピン法務省提供](AFP=時事)
【体にホチキスを刺し、金のありかを吐かせる…】ルフィ事件・小島智信被告の裁判で明かされた「カネを持ち逃げした構成員」への恐怖の拷問
NEWSポストセブン
2人は互いの楽曲や演技に刺激をもらっている
羽生結弦、Mrs. GREEN APPLE大森元貴との深い共鳴 絶対王者に刺さった“孤独に寄り添う歌詞” 互いに楽曲や演技で刺激を受け合う関係に
女性セブン
「情報商材ビジネス」のNGフレーズとは…(elutas/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」は“訴えれば勝てる可能性が高い”と思った》 「情報商材ビジネス」のNGフレーズは「絶対成功する」「3日で誰でもできる」
NEWSポストセブン
入団テストを経て巨人と支配下選手契約を結んだ乙坂智
元DeNA・乙坂智“マルチお持ち帰り”報道から4年…巨人入りまでの厳しい“武者修行”、「収入は命に直結する」と目の前の1試合を命がけで戦ったベネズエラ時代
週刊ポスト
組織改革を進める六代目山口組で最高幹部が急逝した(司忍組長。時事通信フォト)
【六代目山口組最高幹部が急逝】司忍組長がサングラスを外し厳しい表情で…暴排条例下で開かれた「厳戒態勢葬儀の全容」
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
小室眞子さん“暴露や私生活の切り売りをビジネスにしない”質素な生活に米メディアが注目 親の威光に頼らず自分の道を進む姿が称賛される
女性セブン
手を繋いでレッドカーペットを歩いた大谷と真美子さん(時事通信)
《「ダサい」と言われた過去も》大谷翔平がレッドカーペットでイジられた“ファッションセンスの向上”「真美子さんが君をアップグレードしてくれたんだね」
NEWSポストセブン
パリの歴史ある森で衝撃的な光景に遭遇した__
《パリ「ブローニュの森」の非合法売買春の実態》「この森には危険がたくさんある」南米出身のエレナ(仮名)が明かす安すぎる値段「オーラルは20ユーロ(約3400円)」
NEWSポストセブン