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中居正広の問題に対する「みっともなくない語り方」を考えてみた

レギュラー番組に深刻な影響が出ている中居正広

レギュラー番組に深刻な影響が出ている中居正広

 情報量が増えたことにより、判断が問われるシーンも増えている。コラムニストの石原壮一郎氏が考察した。

 * * *
 2025年が始まりました。現代を生きる私たちにとって、もっとも大切なことは何か。それは「情報に振り回されないこと」ではないでしょうか。ネットの発達やSNSの広がり、スマホの普及などのせいで、私たちは常に情報の洪水に押し流されています。

 情報は扱い方をひとつ間違えると、自分を苦しめる毒になりかねません。振り回されて疲弊したり、イライラや怒りの感情を無駄に呼び起こされたりした覚えは、誰しもあるはず。時には他人を傷つける凶器にもなります。新しい年を迎えた今、具体的な事例を例にあげながら、あらためて「情報とのスマートな付き合い方」を考えてみましょう。

 今、もっとも大量に種々雑多な情報が錯綜しているのは、タレントの中居正広の「女性トラブル」に関する話題です。リアルにせよSNSなどへの書き込みにせよ、どんなスタンスでどう語るかは、ひじょうに難しいところ。どう語ったところで、やじ馬根性や有名芸能人への妬み嫉みといった「己のみっともない了見」をさらすことになりそうです。

 どうすれば「みっともなさ」と無縁でいられるのか。いろんな語り方を想定しつつ、検証してみましょう。

●語り方その1「発表した『お詫び』の中に『なお、示談が成立したことにより、今後の芸能活動についても支障なく続けられることになりました』とあるのはヘンだ。入れるべきではなかった。支障なく続けられるかどうかを決めるのは本人じゃない」

 ネットニュースで見た誰かの見解をなぞって、こういう語り方をする人は少なくありません。しかし、言っている側は「いいこと言っているつもり」でも、聞く側としては「どっかで聞いたような話をドヤ顔で語るみっともなさ」を感じてしまいます。

●語り方その2「9000万円(推定)の示談金を払うなんて、いったんどんなことをしたんだろうね」

 たしかに気になるところではありますが、疑問を呈しているようでいて、自分の頭の中でエロチックな妄想をふくらませつつ、聞く側にもさまざまな行為を想像させようとしています。そんな狙いが透けて見えるみっともなさと同時に、「とにかく話を下ネタにもっていきたがるみっともない人間性」が露呈してしまうでしょう。

 しかも、こういう話をしたがる人は、相手の女性がどこの誰であるかという話も大好物です。そういう話題を持ち出せば、場は盛り上がるでしょう。ただし、語り手は「下衆なやじ馬根性をさらけ出すみっともなさ」を見せつけてしまうことになります。

●語り方その3「じつは前々から、かなり遊びまわっていたらしいよ」

 誰かが川に落ちると、この手の「じつは」という話があちこちから出てきます。ここぞとばかりに話すほうも話すほうですが、その手の話をネットで見かけると、したり顔で披露したがる人は少なくありません。本人は得意気ですが、聞く側に「真偽不明の噂に簡単に乗っかってしまうみっともなさ」を漂わせてしまうことになります。

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