ライフ

《2025年は巳年》オバ記者が明かす蛇と触れ合った2つの思い出「筋肉の塊がうごめく恐ろしさといったら…」

オバ記者とヘビの思い出とは…?

オバ記者とヘビの思い出とは…?

 2025年の干支は巳。動物の中でも蛇だけは苦手……という人も少なくないはず。そこで、体験取材を得意とする『女性セブン』の名物ライター“オバ記者”こと野原広子さんが、自身の蛇との思い出を明かす。

 * * *
 明けましておめでとうございます。

 今年は巳年。蛇は“金運アップの象徴”といわれるけど、私も「金運爆上がりになりますように!」と、念には念を入れて四方八方に願をかけているわよ。何事も気の持ちようだもの。

 でも、実際の蛇そのものは、世の女性たちから嫌われているよね。実は私もあるときまではそうだったの。見かけただけでギャーッ! 道の真ん中にトグロを巻いていたら遠回りをしたり、子供の頃は石を投げて追い払ったりしたっけ。

 それが、忘れもしない1983年秋、日頃からお世話になっていた大先輩のライターTさん宅に遊びに行ったときのこと。お宅の近くまで着いて電話を入れたら、小学生の坊やが走って迎えに来てくれた。で、私の顔を見るなりニッコリ笑って、「はいっ」とTシャツの中から蛇を出してきた。ギョッとして後ずさりすると、「アオダイショウ。抱っこできるよ」と無邪気に言うんだわ。Tさんも「お、よく来たね」とやって来て、「蛇、触ったことないの? ほら、首から入れてやるから、シャツの襟、引っ張って」と言う。反射的に言う通りにしたら、アオダイショウはあっという間にTシャツの裾をインしたGパンのウエスト部分におさまったの。26才の当時の私は肌着なんか着ていない。素肌にブラひとつだから、アオダイショウの感触が直に伝わってくるんだわ。

 ヌルッではなくてサラッ。変温動物だからヒヤッとするかと思ったらまったく違った。ほんの少し動いただけで丸くなっている。気になって襟からのぞいたら、一瞬だけど、つぶらな瞳と目が合った。きっと、その目をかわいいなと思ったんだね。Tシャツの中のズシリとした重さのあるアオダイショウを両手で支えて歩いた覚えがある。

「なんでもそう。風評や印象だけで決めるものではない」なんて偉そうなことは口が曲がっても言わなかったTさんだけど、この一件は私に強烈なメッセージを突きつけた。Tさんはその数年後に50才でこの世を去ったけれど、あのときのやり取りはいまも私の脳裏にこびりついている。

関連キーワード

関連記事

トピックス

小林ひとみ
結婚したのは“事務所の社長”…元セクシー女優・小林ひとみ(62)が直面した“2児の子育て”と“実際の収入”「背に腹は代えられない」仕事と育児を両立した“怒涛の日々” 
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
今年5月に芸能界を引退した西内まりや
《西内まりやの意外な現在…》芸能界引退に姉の裁判は「関係なかったのに」と惜しむ声 全SNS削除も、年内に目撃されていた「ファッションイベントでの姿」
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
イギリス出身のお騒がせ女性インフルエンサーであるボニー・ブルー(AFP=時事)
《大胆オフショルの金髪美女が小瓶に唾液をたらり…》世界的お騒がせインフルエンサー(26)が来日する可能性は? ついに編み出した“遠隔ファンサ”の手法
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
指名手配中の八田與一容疑者(提供:大分県警)
《ひき逃げ手配犯・八田與一の母を直撃》「警察にはもう話したので…」“アクセルベタ踏み”で2人死傷から3年半、“女手ひとつで一生懸命育てた実母”が記者に語ったこと
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン