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渋野日向子、全英優勝も支えたクラブメーカーと“契約延長ナシ”のなぜ 女子トップ選手に増加する“クラブフリー”のメリット

2018年のプロ入りから一貫して「PING」のクラブを使用していた渋野日向子(時事通信フォト)

2018年のプロ入りから一貫して「PING」のクラブを使用していた渋野日向子(時事通信フォト)

 長年、連れ添った“相棒”との別れを決断した。1月25日、都内でゴルフ関連のイベントに参加した女子プロゴルファーの“シブコ”こと渋野日向子(26)。取材に応じた渋野は、今季から「クラブ(の契約)がフリーになった」ことを明かした。渋野といえば、2018年のプロ入りから一貫して「PING」のクラブを使用してきたが昨年オフ、契約を延長しなかったのだという。

「渋野は大一番に強いが、好不調の波が大きくスイングを大幅に変更するなどの調整にも取り組んできた。そのなかで色々なクラブを試したいと考えたようです。2019年に全英オープンで勝った時にPINGのクラブがバカ売れしたイメージが根強くありますが、今後しばらくはクラブ選びで試行錯誤を続けていくのでしょう」(ツアー関係者)

 近年、女子のトッププロ選手のなかでは“クラブフリー”の選手が増えている。海外ツアーに挑戦した稲見萌寧(25)や西郷真央(23)もそうだ。

「プロゴルファーが所属する企業とは別に特定のクラブメーカーと使用契約を結ぶのは、手厚いサポートが受けられるから。一方、契約したメーカー以外のクラブが使用できない制約が課される。メーカーの指示で、新製品を導入するように頼まれるケースもあるため、ハイレベルな選手ほどクラブを自由に選べることを重視する流れになってきた」(同前)

 注目されるのが、シブコの「キャップ」だ。

「クラブ契約とキャップの使用はセットになっているケースが多い。クラブフリーになると当然そこも変わる。大抵は所属先かウェア契約するアパレルブランドのロゴを入れるのですが、シブコはどうするか。所属先ならサントリー、アパレルならアディダス。最も目立つところなので注目です」(ゴルフ担当記者)

 開幕戦ではどんな“相棒”を選ぶのか。

※週刊ポスト2025年2月14・21日号

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