国内

《50代男性変死の部屋》実在する事故物件専門“オバケ調査会社”が現場レポート「強烈な違和感」「気配と視線」の調査結果とは

“事故物件”になる不動産は少なくない(イメージ)

“事故物件”になる不動産は少なくない(イメージ)

 “オバケ調査”──現実にそんな事業を生業とするのが、賃貸不動産管理会社に15年間勤めた児玉和俊氏が立ち上げた「株式会社カチモード」だ。事故物件を専門に、物理学・超心理学専攻の大学教授や、映像・音声分析の専門家らと手を組み、科学的アプローチで“オバケがいないこと”を証明するのが主な業務内容だ。

 ただし、なかにはどうしても説明のつかない“異常現象”が発生する案件もあるという。

 マンションオーナー・島崎さんが所有する部屋では、過去に50代の男性が縊死。以来、入居者がいても原因不明の「気配と視線」を理由に退去される事態が続いた。児玉氏は本当にオバケが出たら自社が借り上げるという条件のもと、“オバケ調査”として当該の部屋に一晩滞在することになるが──。

 児玉氏の著書『告知事項あり。その事故物件で起きること』(イマジカインフォス)より、氏が実際に体験した“説明のつかない異常な出来事”のリアルをお届けする。(同書より一部抜粋して再構成)【前後編の後編。前編を読む】

 * * *
 オバケ調査で何かが起こる時間帯は0時半から3時半に集中します。私はこの時間帯をコアタイムと呼んでいるのですが、この日は1時を過ぎても何も起きる様子はありませんでした。

「何かあるならそろそろだと思うけど、何も起きないな……」

 心の声を実際の声として漏らしながら、コアタイム中のため油断をすることなく、静かに時間を過ごしていました。

 そして、それは突然起こります。時計を見ると1時42分。私の左側後ろ部分に強烈な違和感が発生しました。人の気配と視線を感じます。私の背後はベランダです。そのため一瞬、ベランダに誰かがいるのかとも思いましたが、ここはマンションの4階。しかも深夜です。普通に考えれば、ベランダに入れるはずがありません。

 それに、どう考えても距離的には室内に誰かがいるとしか思えません。左背後に気配と視線を感じつつ、内心は焦りながらも表面的には何食わぬ顔をして、定期数値調査書への記載を続けます。

「この気配と視線は気のせいか? 無視してれば消えるものなのだろうか」

 心の中でいろいろと思いを巡らせながらも、結局は振り返ることを決意し、その決意が鈍ってしまう前にバッ!と身体ごと振り向きます。

 左後ろには誰もいませんでした。また、振り向いた瞬間に気配も視線も消えました。

「誰もいないし、気配も視線も消えた。まさか人間がベランダにいることはないよな」

 念のためにカーテンと掃き出し窓を開けてベランダを見渡しますが、当然誰もいません。きっと今の現象のことを、退去した入居者たちは言っていたんだろうな。と思いました。

関連記事

トピックス

「第65回海外日系人大会」に出席された秋篠宮ご夫妻(2025年9月17日、撮影/小倉雄一郎)
《パールで華やかさも》紀子さま、色とデザインで秋を“演出”するワンピースをお召しに 日系人らとご交流
NEWSポストセブン
立場を利用し犯行を行なっていた(本人Xより)
【未成年アイドルにわいせつ行為】〈メンバーがみんなから愛されてて嬉しい〉芸能プロデューサー・鳥丸寛士容疑者の蛮行「“写真撮影”と偽ってホテルに呼び出し」
NEWSポストセブン
2024年末、福岡県北九州市のファストフード店で中学生2人を殺傷したとして平原政徳容疑者が逮捕された(容疑者の高校時代の卒業アルバム/容疑者の自宅)
「軍歌や歌謡曲を大声で歌っていた…」平原政徳容疑者、鑑定留置の結果は“心神耗弱”状態 近隣住民が見ていた素行「スピーカーを通して叫ぶ」【九州・女子中学生刺殺】
NEWSポストセブン
佳子さまを撮影した動画がXで話題になっている(時事通信フォト)
《佳子さまどアップ動画が話題》「『まぶしい』とか『神々しい』という印象」撮影者が振り返る “お声がけの衝撃”「手を伸ばせば届く距離」
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(左/共同通信、右/公式サイトより※現在は削除済み)
《“やる気スイッチ”塾でわいせつ行為》「バカ息子です」母親が明かした、3浪、大学中退、27歳で婚約破棄…わいせつ塾講師(45)が味わった“大きな挫折
NEWSポストセブン
池田被告と事故現場
《飲酒運転で19歳の女性受験生が死亡》懲役12年に遺族は「短すぎる…」容疑者男性(35)は「学校で目立つ存在」「BARでマジック披露」父親が語っていた“息子の素顔”
NEWSポストセブン
個別指導塾「スクールIE」の元教室長・石田親一容疑者(公式サイトより※現在は削除済み)
《15歳女子生徒にわいせつ》「普段から仲いいからやっちゃった」「エスカレートした」“やる気スイッチ”塾講師・石田親一容疑者が母親にしていた“トンデモ言い訳”
NEWSポストセブン
9月6日に悠仁さまの「成年式」が執り行われた(時事通信フォト)
【なぜこの写真が…!?】悠仁さま「成年式」めぐりフジテレビの解禁前写真“フライング放送”事件 スタッフの伝達ミスか 宮内庁とフジは「回答は控える」とコメント
週刊ポスト
交際が報じられた赤西仁と広瀬アリス
《赤西仁と広瀬アリスの海外デートを目撃》黒木メイサと5年間暮らした「ハワイ」で過ごす2人の“本気度”
NEWSポストセブン
世界選手権東京大会を観戦される佳子さまと悠仁さま(2025年9月16日、写真/時事通信フォト)
《世界陸上観戦でもご着用》佳子さま、お気に入りの水玉ワンピースの着回し術 青ジャケットとの合わせも定番
NEWSポストセブン
秋場所
「こんなことは初めてです…」秋場所の西花道に「溜席の着物美人」が登場! 薄手の着物になった理由は厳しい暑さと本人が明かす「汗が止まりませんでした」
NEWSポストセブン
和紙で作られたイヤリングをお召しに(2025年9月14日、撮影/JMPA)
《スカートは9万9000円》佳子さま、セットアップをバラした見事な“着回しコーデ” 2日連続で2000円台の地元産イヤリングもお召しに 
NEWSポストセブン