国際情報

中国が4隻目の航空母艦を大連造船所で建造中、動力として原子力を採用か 4基の電磁式カタパルトなど、これまでの空母を大幅に上回る装備

4隻目の空母はより高度なセンサーも装備されているという(習近平主席/EPA=時事)

4隻目の空母はより高度なセンサーも装備されているという(習近平主席/EPA=時事)

 中国の4隻目の航空母艦が現在、中国東北部の遼寧省大連市の造船所で建造中だ。動力は中国空母として初めて原子力が採用されたとみられ、搭載している戦闘機を射出する電磁式カタパルトを4基装備しているという。

 中国で3番目に製造された空母「福建」の動力は通常動力で、電磁式カタパルトも3基だ。現在製造中の空母は、これまでの3隻の空母と比べて、航行能力や攻撃力などがかなり高性能になっていることになる。米政府系報道機関「ボイス・オフ・アメリカ(VOA)」が報じた。

 4隻目の空母については、米軍の衛星が大連造船所内で製造されていることを確認したもので、船体の近くにはJ-15艦上戦闘機やZ-8ヘリコプターが駐機しているほか、カタパルトが艦首に2基、甲板の側面に2基の計4基が装備されていることが分かったという。

 これまでの3隻の中国の空母よりも甲板が広く、艦載機グループにはJ-35ステルス戦闘機、J-15改良型、KJ-600艦上早期警戒機、GJ-11ステルス無人戦闘機のほか、さまざまな艦載ヘリコプターとUAV(無人機)が含まれるとみられている。

 また、4隻目の空母は原子力を動力源とし、より高度なセンサー装備、電子戦システムなどが整備されている。さらには将来的に電磁砲やレーザー兵器などの指向性エネルギー兵器などの搭載に備えるべく、電力需要の高まりに対応しているようだ。

 中国はこれまで、ウクライナが製造した空母を買い取り、中国内で整備。そのうえで2012年9月、中国人民解放軍では初めての空母として就航させたあと、2019年12月には中国が自力で製造した空母「山東」を就役させている。3隻目の「福建」が現在、試験航行中で、今年5月にも就航するとみられている。

あわせて読みたい

関連キーワード

関連記事

トピックス

群馬県前橋市の小川晶市長(42)が部下とラブホテルに訪れていることがわかった(左・Facebookより)
《「打ち合わせ」していたラブホ内部は…》「部屋の半分以上がベッド」「露天風呂つき」前橋・42歳女性市長が既婚の市幹部と入ったラブホテルの内装 
NEWSポストセブン
テーマ事業プロデューサーの河瀨直美さん。生まれ育った奈良を拠点に映画を創り続ける映画作家。パビリオン内で河瀨さんが作業をする定位置は、この“校長室”の机。
【大阪・関西万博・河瀨直美さんインタビュー】“答えのないパビリオン”なぜ人気? アンチから200回来場するリピーターも
NEWSポストセブン
高校時代の青木被告(集合写真)
「ごっつえーナイフ、これでいっぱい人殺すねん」死刑求刑の青木政憲被告が語っていた“身勝手な言い分”、弁護側は「大学生の頃から幻聴」「責任能力ない」と主張【長野立てこもり殺人・公判】
NEWSポストセブン
群馬県前橋市の小川晶市長(42)が部下とラブホテルに訪れていることがわかった(左・Facebookより)
《ちょっと魔性なところがある》“ラブホ通い詰め”前橋・42歳女性市長の素顔「愛嬌がありボディタッチが多い」市の関係者が証言
NEWSポストセブン
「第50回愛馬の日」に出席された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年9月23日、写真/時事通信フォト)
《愛馬の日ご出席》愛子さま、「千鳥格子のワンピース×ネイビーショート丈ジャケット」のセンス溢れる装い ボーダーや白インナーを使った着回しテクも
NEWSポストセブン
戦後80年の“慰霊の旅”を終えられた天皇皇后両陛下(JMPA)
雅子さま、“特別な地”滋賀県を再訪 32年前には湖畔の宿で“相思相愛のラブレター”を綴る 今回も琵琶湖が一望できるホテルに宿泊
女性セブン
群馬県前橋市の小川晶市長(42)が部下とラブホテルに訪れていることがわかった(左・Facebookより)
【ご休憩3時間5700円】前橋・42歳女性市長に部下の市幹部と“連日ラブホ”のワケを直撃取材 “ラブホ経費”約5万円は「(市長が)すべて私費で払っています」
NEWSポストセブン
送検される俳優の遠藤
大麻で逮捕の遠藤健慎容疑者(24)、「絶対忘れらんないじゃん」“まるで兄弟”な俳優仲間の訃報に吐露していた“悲痛な心境”《清水尋也被告の自宅で所持疑い》
NEWSポストセブン
清水容疑者と遠藤容疑者(左・時事通信/右・Instagram)
《若手俳優また逮捕》「突然尋也君に会いたくなる」逮捕の俳優・遠藤健慎がみせた清水尋也被告との“若手俳優のアオい絆”「撮影現場で生まれた強固な連帯感」
今年80歳となったタモリ(時事通信フォト)
《やったことを忘れる…》タモリ、認知症の兆候を明かすなか故郷・福岡に40年所有した複数の不動産を次々に売却「糟糠の妻」「終活」の現在
NEWSポストセブン
提訴された大谷翔平サイドの反撃で新たな局面を迎えた(共同通信)
大谷翔平、ハワイ別荘訴訟は新たな局面へ 米屈指の敏腕女性弁護士がサポート、戦う姿勢を見せるのは「大切な家族を守る」という強い意思の現れか
女性セブン
「LUNA SEA」のドラマー・真矢、妻の元モー娘。・石黒彩(Instagramより)
《大腸がんと脳腫瘍公表》「痩せた…」「顔認証でスマホを開くのも大変みたい」LUNA SEA真矢の実兄が明かした“病状”と元モー娘。妻・石黒彩からの“気丈な言葉”
NEWSポストセブン