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《水原一平被告の収監まで秒読み》移送予定刑務所は「深刻な老朽化」、セキュリティレベルは“下から2番目”「人種ごとにボスがいて…」 “良い子”にしていれば刑期短縮も

水原の収監後の生活はどうなるのか(AFLO、右は収監予定のターミナル・アイランド連邦矯正施設のHPより)

水原の収監後の生活はどうなるのか(AFLO、右は収監予定のターミナル・アイランド連邦矯正施設のHPより)

 収監施設の大半はエアコンが設置されておらず、特に夏期は暑苦しい。コンクリートはひび割れ、老朽化が時として収監者の安全面を脅かす可能性もある––––。ドジャース・大谷翔平(30)の口座から不正送金をした罪に問われ、禁錮4年9か月、賠償金約1700万ドル(約26億円)の支払いを言い渡された元専属通訳・水原一平被告(40)は、間もなく米国内の刑務所に収監される。刑務所内での生活はどうなるのか——ノンフィクションライターの水谷竹秀氏がレポートする(内容は、米現地時間3月19日現在時点)。

 * * *
 水原被告が命じられた米連邦政府刑務局への出頭期限は、3月24日だ。3月25日までに収監先が決定していればその収監先に直接出頭しなければならないし、収監先が未定であれば刑務局が身柄を一時的に拘束したうえで、収監先に移送される。

 水原の弁護側は2月6日の量刑言い渡し公判で、南カリフォルニア州での収監を希望していると伝えており、その候補として浮上しているのが、冒頭で老朽化の様子を記したターミナル・アイランド連邦矯正施設だ。

 マーシャル・鈴木総合法律グループの弁護士で、カリフォルニア州弁護士会に登録している鈴木淳司氏が解説する。

「水原氏の収監先は連邦刑務局が決めます。弁護側や裁判官の推奨収監先を刑務局が聞き入れる必要はないので、南カリフォルニアで収監されるかどうかは公にはまだ不明です。ただ、水原氏の家族もいる南カリフォルニアにはターミナル・アイランドという施設があります。

 ここには、水原被告程度の罪を犯した受刑者、特に性的犯罪者、麻薬関連犯罪者が多く入っています。水原被告がそこに収監されることは十分予想できます」

 同施設はロサンゼルスの中心部から南に約45キロの海沿いにあり、「ロング・ビーチ」と呼ばれる港湾都市内の人工島、ターミナル・アイランドに建っている。収監者は現在944人で、全員男性だ。鈴木弁護士が続ける。

「施設は古いですが、風の抜けも良く、食堂からは港が見えますし、過ごしやすいところだと思います」

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