相方の室田稔さん
──ところで、『ザ・ノンフィクション』のなかで小堀さんが「ワハハ本舗」の社長の喰始(たべ・はじめ)さんに“ガッポリ建設は天才だ”と言われたことを明かしていましたが、喰さんは否定していました。実際はどうだったんでしょうか。
「本当のことを言ってもいいですか(笑)。実際は自分も聞きましたけどね。昔、ネタ見せのときに喰さんが『彼らは天才なんだ』と言ってました。その後はいろいろクソミソ言われましたけどね。自分は顔が薄いから、喰さんに『お前はメガネをかけろ』って言われて今でも伊達メガネを掛けているんですけど、そういったプロデュース能力もある尊敬できる人です」
──喰さん、“天才”と認めていたんですね。「ガッポリ建設」の今後は?
「大昔、笑福亭鶴瓶師匠がラジオで『おまえらおもろい。人間性がおもろいから、いつか売れる』と言ってくれていたんです。結果、俺たちは売れなかったけど、相方は型破りなクズとして世に出られたのでよかったんじゃないかと思います。あと自分はテレビ局の制作側でもあるので、おもしろいなと考えています」
これまでに「ガッポリ建設」の解散は「一度も考えたことがない」と語る室田さんは、人生の転換期を迎えようとしていた。続編では、社内の猛反対を押し切り、少年院に入っていた17歳の元非行少年をケーブルテレビ局で働かせた理由、室田さんと二人三脚で社会復帰を目指していた少年の裏切り、この春に下した大きな決断などを明かしている。
(後編に続く)
