1997年、『ウルトラマンダイナ』にコンピューターのエキスパート役で出演(事務所提供)
「仕事への熱量の問題ってお伝えするのが、いちばんわかりやすいのかもしれない。
私たちの仕事は、やっぱり簡単な仕事ではないんですよ。名前も顔も出して、体当たりで挑むお仕事じゃないですか。仕事のために、体の健康も心の健康も整えないといけない。
だからやっぱり疲弊もしますし、パワーチャージもしなきゃいけないし……というところで。家庭が、そういうエネルギーを満タンにできるような場所でなくなってしまうと、やっぱりお互いに辛いなと、そう思ったんです」
息子にかけた言葉
別居については、愛息子にもしっかりと説明をしたという。
「息子には、『ママとパパがずっと一緒にいるわけじゃないんだよ。ママやパパにはそれぞれの人生があって、あなたにもあなたの人生がある。ママたちのお仕事は自分を(多くの人たちに)見てもらうようなお仕事だから、ママたちが疲弊しないようにこういう選択をしたい。あなたも将来的にどこに住もうが、何でご飯を食べようが、なんでも自由なんだよ』と伝えています。
お互いが自分の人生を謳歌できていなかったら、それはやはり家族として悲しいんですよ。息子と向き合うために、私たちも健全な状態である必要があった。
そんな息子は11歳の時に、ニュージーランドに1人で留学に行ったんです。そうしたら、本当に逞しくなって帰ってきた。息子はまさに私の“ソウルメイト”だし、私たちの決断を前向きに受け入れてくれたことには感謝しかありません」