芸能

《母子手帳になかった「父親の名前」》中山美穂さんが歌手デビュー前にした突然の告白と、垣間見たアイドルとして生きる覚悟「それでもママには感謝しています」

キングレコードプロモーションビデオ撮影(1985年9月・ベニスにて)

キングレコードプロモーションビデオ撮影(1985年9月・ベニスにて)

 “ミポリン”の愛称で親しまれた中山美穂さん(享年54)。1985年、ドラマ『毎度おさわがせします』(TBS系)で14歳とは思えない大人びた演技と表情で、一夜にしてスターとなった。言葉数は少なく、どこか人見知りするタイプだったが、スタッフ一人一人に気を配り、何よりもファンを大切にしていたという。

 本人役で母親を演じた1987年放送のドラマ『ママはアイドル!』は最高視聴率28.6%を記録。デビュー曲「『C』」から3年後の1988年、14枚目のシングル曲『Witches』で「FNS歌謡祭`88グランプリ」を受賞し、ステージで涙する美穂さんのかたわらには母がいた。NHK紅白歌合戦には1988年から7回連続で出場を果たし、女優、歌手として40年間、人々を魅了してきた。

 ブレイク直後、美穂さんは芸能プロダクション「ビッグアップル」の創業者で、当時の社長だった山中則男氏に自身の幼少期にある事実を打ち明けていた。山中氏の著書「中山美穂『C』からの物語」(青志社)より一部抜粋して紹介します。(全3回の3回目/最初から読む

 * * *

 美穂の願いは、「いつかお母さんに家を建ててあげたい。みんなで住みたい」ということだった。わずか15歳になったばかりの女の子の言うセリフではない。また、美穂の高まる人気と共に、こちらも色々、世情について勉強した。こちらが勉強していないと、論破されてしまうくらい頭が良かった。

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