保守層の一部は支持を参政党へ変えたという指摘もある(時事通信フォト)
実のところ国や民なんてどうでもいい、「金だけ地位だけ自分だけ」上下の上で良い暮らしと民を見下す地位があればいいと、それまでせっせとNPOとかやってメディアで顔を売る。大政党に気に入られれば比例名簿の上位、ゾンビ当選でも議員様は議員様だ。
自民党議員の秘書経験もある40代自営業者はこう笑う。
「絶対に腹の中は見せないでしょうけどそのレベルですよ。これまでも反共だ自由主義だなんて口ばかりで自分らの良い暮らしと地位、そのとおりです。選んできた国民、いや選挙に行きもしなかった連中のせいでもあります」
それにしても自民党、本当にリアルで評判が悪い。ネットで悪口を言われている、と自民党議員はよく愚痴をポストするが、むしろネットというかSNSのほうが優しいレベルではないか。
「それに保守と言ってもいまや自民党以外に受け皿が続々出てきていますからね、彼らからすれば、むしろ自民党なんてどこが保守かと。そりゃそうです、今回だって2万円配るしかできないってバレた。それも自民党に票を入れてくれて自民党が勝ったら2万円配りますなんて、むちゃくちゃですよ」
今回、野党系や革新系の関係者は個別に取り上げていない。というか彼らにわざわざ政権批判を代弁させる必要がないほどに、保守全体どころか身内の自民党関係者にすら評判が悪く、いくらだって愚痴や苦言が拾える。
自民党の支持層の多くは地方の中小企業経営者や従業員、自営業者とその関係者、家族(一族)などが多いとされるが、彼らの生活もそうとうに厳しくなっている。物価高と燃料費の高騰、税金や社会保険料に加えてインボイス、ある九州の自民党関係者は「党員増やせって無理だよ、金払って自民党に入る人なんかいないよ、意味ないもん」とそれこそぶっちゃけていた。
思えば自民党、2万円配ることが参院選の公約ということは、もうそれしか売りのない政党になってしまったということか。そんな自公イコール日本国政府ということに恐ろしさすら覚えるが、肝心の「自民党に代わる政党」が出てこないという意見もずっとある。
「自民党なんか保守じゃない」になってしまった
筆者の恩師、かつて地元の大物保守系議員を支えてきた80代の元大学教授はこう語る。
「政党は国民が育てるものだ。一回やらせてみようじゃなく、何度もやらせてみようで育てる。そりゃ痛みはあるが、そもそも既存の腐った政党に政権を握らせていても痛みばかりなのは変わらない。右でも左でも、新興政党は現代人に適った政策を出してくれる。昭和平成の感覚の政党なんて既得権で生き延びているだけだから、上下の問題になるのは当然の話だ」