2001年10月、党員獲得のため小泉純一郎首相を前面に押し出したポスターを披露する自民党の中川昭一広報本部長(当時)。党員数減少はすでに問題となっていた(時事通信フォト)
保守系無所属の地方議員は「自民党の推薦はお断りした身」としてこう話す。
「年齢とかじゃなく時代についていけない人たちの集団ですよ。それも多くは統一教会にペコペコしたり裏金せっせとみんなで作ったりがバレたもんだから『どう立ち回るか』しか考えてない」
そうでない自民党関係者もいるのだろうが、そもそも失われた30年だ40年だのほとんどは自民党政権である。引退で悠々自適の年金ぐらし、死んで墓まで悪事を持っていった者もある。そういう議員に仕事をもらっていた多くの会社経営者や自営業者もそうだろう。しかし先の30代自民党関係者の言う通り、残った若手はツケを払わされるだけ、それも30代や40代となるとたいした旨味もなかったろう。
「ぶっちゃけ自民党、賞味期限切れですね。消費期限切れか。党内で嫌われ者の石破さんを首相にするしかなかった時点でもう『どうにでもなれ』じゃないですかね、党員の平均年齢も高いし、若い(小泉)進次郎にするなら石破、そのレベルに堕ちた」
「党員増やせって無理だよ」
党員の高齢化は自民党に限らずどのオールド政党も深刻な状況にある。あと10年で党員がほぼ消えるのでは、という危惧は冗談でなく、筆者の旧知の政治記者曰く「20代で自民党の議員とか、いまのうちに議員になっておいて先々は自民党じゃないとこで旨味を味わう算段なんでしょう」と、ある20代国会議員について揶揄していたが筆者も同意見である。わざわざ自民党を選ぶ若手の中には左右の問題でなく上下の問題とわかって選ぶ者もいる。