ライフ

《ペットが苦手な人たちが孤立化》犬の散歩マナーをお願いしたら「ペットにうるさい家、心が狭い」と近所で噂に 猫カフェの臭い問題を指摘したら「理解がない、現代は違う」と居直る店も

犬も猫も嫌いではないが……(イメージ)

犬も猫も嫌いではないが……(イメージ)

 ペットは大事な存在で家族、という考え方がある。愛情を持つのは悪いことではないが、親バカならぬペットバカ状態の飼い主によって、動物へ愛着を持てなくなってしまったという人たちがいる。ライターの宮添優氏が、無神経な飼い主によって不愉快な思いをさせられても、受け入れない側の責任にされる理不尽についてレポートする。

 * * *
 北関東某市在住のパート女性(60代)が、申し訳なさそうにこうつぶやく。

「ペットは飼っていませんが、以前は、ワンちゃんもネコちゃんも嫌いではありませんでした。ですが今は、自宅の前を犬の散歩をしている人を見るだけで、気分が悪くなるんです」

 自宅裏手の雑木林が切り開かれ、数十戸が立ち並ぶ分譲地が造成されたのは4年ほど前。コロナ禍でリモートワークが広まりつつあった時期で、都心方面から移り住んできた若いファミリーの姿も目立ち、当初は「若い人が増えて地域が活性化する」と喜んだ。犬や猫を飼っている世帯も多く、ペットの散歩で自宅前を通る新たな住人とも顔見知りになった。ところが。

「一部の方ではありますが、うちの敷地内に、ペットにおしっこをさせる人がいたんです。飼い主も”やめなさい”と言っていたので、いずれ収まると思っていました。ですが、毎日、朝夕の散歩時には必ずうちの敷地で用を足されるようになりました」(パート女性)

 女性は、新たな住人に気を遣う形で、こっそり飼い主にやめてほしいとできるだけ丁寧にお願いしたというが。

「ペットボトルの水をおしっこにひっかけて”これならいいでしょ”って、あからさまに嫌な顔をされて。飼い主の方にとってはペットボトルの水できれいにしたつもりなんでしょうけど、私らにとってはおしっこが薄まっただけで汚いまま。毎日やられると、臭いもすごいんです」(パート女性)

 そしてさらに、事態は思わぬ方向へ進んでいった。

関連キーワード

関連記事

トピックス

「新証言」から浮かび上がったのは、山下容疑者の”壮絶な殺意”だった
【壮絶な目撃証言】「ナイフでトドメを…」「血だらけの女の子の隣でタバコを吸った」山下市郎容疑者が見せた”執拗な殺意“《浜松市・ガールズバー店員刺殺》
NEWSポストセブン
連続強盗の指示役とみられる今村磨人(左)、藤田聖也(右)両容疑者。移送前、フィリピン・マニラ首都圏のビクタン収容所[フィリピン法務省提供](AFP=時事)
【体にホチキスを刺し、金のありかを吐かせる…】ルフィ事件・小島智信被告の裁判で明かされた「カネを持ち逃げした構成員」への恐怖の拷問
NEWSポストセブン
グラドルデビューした渡部ほのさん
【瀬戸環奈と同じサイズ】新人グラドル・渡部ほのが明かすデビュー秘話「承認欲求が強すぎて皆に見られたい」「超英才教育を受けるも音大3か月で中退」
NEWSポストセブン
2人は互いの楽曲や演技に刺激をもらっている
羽生結弦、Mrs. GREEN APPLE大森元貴との深い共鳴 絶対王者に刺さった“孤独に寄り添う歌詞” 互いに楽曲や演技で刺激を受け合う関係に
女性セブン
無名の新人候補ながら、東京選挙区で当選を果たしたさや氏(写真撮影:小川裕夫)
参政党、躍進の原動力は「日本人ファースト」だけじゃなかった 都知事選の石丸旋風と”無名”から当選果たしたさや氏の共通点
NEWSポストセブン
セ界を独走する藤川阪神だが…
《セの貯金は独占状態》藤川阪神「セ独走」でも“日本一”はまだ楽観できない 江本孟紀氏、藤田平氏、広澤克実氏の大物OBが指摘する不安要素
週刊ポスト
「情報商材ビジネス」のNGフレーズとは…(elutas/イメージマート)
《「歌舞伎町弁護士」は“訴えれば勝てる可能性が高い”と思った》 「情報商材ビジネス」のNGフレーズは「絶対成功する」「3日で誰でもできる」
NEWSポストセブン
入団テストを経て巨人と支配下選手契約を結んだ乙坂智
元DeNA・乙坂智“マルチお持ち帰り”報道から4年…巨人入りまでの厳しい“武者修行”、「収入は命に直結する」と目の前の1試合を命がけで戦ったベネズエラ時代
週刊ポスト
組織改革を進める六代目山口組で最高幹部が急逝した(司忍組長。時事通信フォト)
【六代目山口組最高幹部が急逝】司忍組長がサングラスを外し厳しい表情で…暴排条例下で開かれた「厳戒態勢葬儀の全容」
NEWSポストセブン
ゆっくりとベビーカーを押す小室さん(2025年5月)
小室眞子さん“暴露や私生活の切り売りをビジネスにしない”質素な生活に米メディアが注目 親の威光に頼らず自分の道を進む姿が称賛される
女性セブン
手を繋いでレッドカーペットを歩いた大谷と真美子さん(時事通信)
《「ダサい」と言われた過去も》大谷翔平がレッドカーペットでイジられた“ファッションセンスの向上”「真美子さんが君をアップグレードしてくれたんだね」
NEWSポストセブン
パリの歴史ある森で衝撃的な光景に遭遇した__
《パリ「ブローニュの森」の非合法売買春の実態》「この森には危険がたくさんある」南米出身のエレナ(仮名)が明かす安すぎる値段「オーラルは20ユーロ(約3400円)」
NEWSポストセブン