アップデート版 異常変動全国MAP2025 VOL.2
「ガス噴出」も前兆か
■北海道警戒ゾーン
北海道と東北では〈7月16日まで〉〈M6.0±0.5〉というピンポイント予測が発出された。
「長期的な『隆起・沈降』では、根室半島から釧路を含む地域が大きく沈降し、周囲との境目に歪みが溜まっています」
■九州警戒ゾーン
群発地震が起きており、引き続き警戒が必要だ。「『隆起・沈降』では、九州全体で沈降が続いています。再び震度5弱以上の地震が起きる可能性もあると考えています」
■東北警戒ゾーン
山形県の電子基準点「大蔵」と「山形」に10cm以上の「異常変動」が見られている。
「6月上旬には奥羽山脈周辺で『異常変動』が一斉に見られた。また6月末には岩手県に異常な動きが集中しているのを観測しました」
■首都圏警戒ゾーン
前述したように首都圏でも地震の予兆と見られる動きが箱根などで観測された。
「加えて6月上旬と中旬の2回、首都圏から北信越までの広い範囲に地震の前兆と思われるガスの噴出を確認しました。『隆起・沈降』では、千葉県中央部の沈降が拡大しています」
■北信越警戒ゾーン
「大きな『異常変動』が集中し、2024年元日の能登半島地震以降には半島の北部が隆起する一方、南部は沈降しており、引き続き注意が必要です」
そのほかの電子基準点の異常変動など地表の動きは、上のMAPに記した。最後に郭博士が言う。
「7月末までの期間は、全国のどこで地震が起きてもおかしくありません。夏休みの時期に差し掛かりますが、気を緩めず、警戒を怠らないでください」
※週刊ポスト2025年7月18・25日号