シャンパンタワーの前に立つAさん(インスタグラムより)
被告人「人生かけた1600万円なんだよ」
Aさん「下心丸出しで草。あなたみたいの痛客っていうんだよ」
被告人「大好きなAと結婚したいと思うの下心なの? 一緒にいたいからだよ」
Aさん「一緒に住んでるじゃん日本で、この広い空の下で」
被告人「なんでそんなこと言うの? 笑えないよ」
Aさん「キモ過ぎて笑えないんだけど」
これらの要素を考慮した上で、検察側は裁判官に懲役17年を求刑した。被告は常に無表情に検察官の言葉を聞いていたが、時折右目の下部分が痙攣するようにひくつく様子が見てとれた。
検察の論告が終わると、弁護側は徹底的な反論モードで、和久井被告を弁護する論告を始めたのだった——後編記事では弁護側が提示した「Aさんが結婚を提案した証拠」や、被告人が最終弁論の場で示した「意外な態度」について詳報する。
(後編につづく)