国内

《「貯金5000万円」地主の息子がハマったガールズバー店員との情事》「歌舞伎町弁護士」に相談した男性が宣告された「お前は不貞行為の現行犯だ」

地主の息子がハマったガールズバー店員との情事とは…(イメージ、west/イメージマート)

地主の息子がハマったガールズバー店員との情事とは…(イメージ、west/イメージマート)

 新宿に拠点を構え、これまでに3000件以上の風俗トラブルを解決してきた「グラディアトル法律事務所」の代表弁護士・若林翔氏のもとには、ドラマさながらの案件が寄せられる。歌舞伎町のお膝元にある、紀伊國屋書店新宿本店の「新書部門(6月4週)」でランキング第1位を獲得した若林氏の著書『歌舞伎町弁護士』より、一部抜粋、再構成して紹介する。(記事内はすべて仮名)

 裕福な家庭に生まれた相談者は、ガールズバー店員とその恋人からのひどいタカリ行為に遭っていた。相談者の弱みにつけ込もうとする“悪い奴ら”の行為はエスカレートしていく──。【全3回の第2回。第1回を読む

 * * *

 美咲はここで勝負に出た。小栗さんと寝たのだ。この、ただ一度の、悪意に満ちた性交によって、小栗さんは美咲が自分を本気で好きになってくれたものと錯誤した。

 平山たちと出会う前、小栗さんには約5000万円の貯金があった。情事の後から、小栗さんは2日に一度は店に顔を出すようになった。美咲はその度に睡眠薬を盛り、小栗さんの意識を失わせた上で、虚偽の明細を使って毎回のように50万円近い支払いを要求した。小栗さんは言われるままに支払い、店外で平山に殴られても支払い続け、3年目に入る頃には小栗さんの口座残高は10万円を切るまでになっていた。

 平山と美咲は、ついに仕上げに入る決意を固めた。そして地面師よろしく、悪い仲間たちを集めたのである。

 美咲が小栗さんと2度目の性交を行ったのは、北陸・金沢の地だった。残念ながら、2人きりの旅ではない。2日前に東京を出発したアルファードには美咲と小栗さん、平山に加えて、3人の男女が乗り込んでいた。不動産業者の我孫子和典、社会福祉法人職員の佐藤かよ子、自称弁護士の国本慶である。

 6人は、道半ばの愛知県で豪華な一棟貸しのコテージに泊まったが、金はすべて平山が払った。もちろん、以前に小栗さんからせしめた金だ。

 翌日、金沢の宿に入ると、平山と我孫子、佐藤と国本はすぐ観光に出かけた。今日の宿は、こちらも一棟貸しの町屋。残っているのは、美咲と小栗さんだけ。昨日の愛知で買い込んだ酒やらツマミを冷蔵庫から取り出し、2人は差しつ差されつ、身体は次第に熱を帯び、1年ぶりの性交と相成った。

 だが、最後に飲んだ1杯には薬が仕込まれていたのだろう。果たした後、小栗さんは意識を失うように眠りに落ちてしまった。

関連キーワード

関連記事

トピックス

《悠仁さま成年式》雅子さまが魅せたオールホワイトコーデ、 夜はゴールドのセットアップ 愛子さまは可愛らしいペールピンクをチョイス
《悠仁さま成年式》雅子さまが魅せたオールホワイトコーデ、 夜はゴールドのセットアップ 愛子さまは可愛らしいペールピンクをチョイス
NEWSポストセブン
LUNA SEA・真矢
と元モー娘。・石黒彩(Instagramより)
《80歳になる金婚式までがんばってほしい》脳腫瘍公表のLUNA SEA・真矢へ愛妻・元モー娘。石黒彩の願い「妻へのプレゼントにウェディングドレスで銀婚式」
NEWSポストセブン
昨年10月の総裁選で石破首相と一騎打ちとなった高市早苗氏(時事通信フォト)
「高市早苗氏という“最後の切り札”を出すか、小泉進次郎氏で“延命”するか…」フィフィ氏が分析する総裁選の“ウラの争点”【石破茂首相が辞任表明】
NEWSポストセブン
万博で身につけた”天然うるし珠イヤリング“(2025年8月23日、撮影/JMPA)
《“佳子さま売れ”のなぜ?》2990円ニット、5500円イヤリング…プチプラで華やかに見せるファッションリーダーぶり
NEWSポストセブン
次の首相の後任はどうなるのか(時事通信フォト)
《自民党総裁有力候補に党内から不安》高市早苗氏は「右過ぎて参政党と連立なんてことも言い出しかねない」、小泉進次郎氏は「中身の薄さはいかんともしがたい」の評
NEWSポストセブン
阪神の中野拓夢(時事通信フォト)
《阪神優勝の立役者》選手会長・中野拓夢を献身的に支える“3歳年上のインスタグラマー妻”が貫く「徹底した配慮」
NEWSポストセブン
9年の濃厚な女優人生を駆け抜けた夏目雅子さん(撮影/田川清美)
《没後40年・夏目雅子さんを偲ぶ》永遠の「原石」として記憶に刻まれた女優 『瀬戸内少年野球団』での天真爛漫さは「技巧では決して表現できない境地」
週刊ポスト
朝比ライオさん
《マルチ2世家族の壮絶な実態》「母は姉の制服を切り刻み…」「包丁を手に『アンタを殺して私も死ぬ』と」京大合格も就職も母の“アップへの成果報告”に利用された
NEWSポストセブン
チームには多くの不安材料が
《大谷翔平のポストシーズンに不安材料》ドジャースで深刻な「セットアッパー&クローザー不足」、大谷をクローザーで起用するプランもあるか
週刊ポスト
ブリトニー・スピアーズ(時事通信フォト)
《ブリトニー・スピアーズの現在》“スケ感がスゴい”レオタード姿を公開…腰をくねらせ胸元をさすって踊る様子に「誰か助けてあげられないか?」とファンが心配 
NEWSポストセブン
政権の命運を握る存在に(時事通信フォト)
《岸田文雄・前首相の奸計》「加藤の乱」から学んだ倒閣運動 石破降ろしの汚れ役は旧安倍派や麻生派にやらせ、自らはキャスティングボートを握った
週刊ポスト
2013年に結婚した北島康介と音楽ユニット「girl next door」の千紗
《不倫報道で沈黙続ける北島康介》元ボーカル妻が過ごす「いつも通りの日常」SNSで垣間見えた“現在の夫婦関係”
NEWSポストセブン