ラグドールのオス猫「愁(しゅう)くん」(ブログより)
「私は今の人生でいいやと思うんだ」
遠野さんは安否不明となる前、6月27日までブログを更新していたが、訪問看護を契約したことを報告しつつ〈お世話になる事が決まって、良かったんだ。愁くんを守る為にも〉という気持ちを綴っていた。
6月22日付のブログでは〈愁くんとママ〉〈私達は不思議な関係。母と息子だけど、母が支えてもらう部分が多かったり〉などの記述以外にも、遠野さん自身と愁くんの関係性に言及。
また、昨年10月24日付のブログには、もしも自分が〈普通に(親から)虐待を受けなくて』『普通に恋愛をして』『普通に結婚をして』といった人生を歩めていたら……という仮定の話の中で、『それでもやっぱりさ、私は今の人生でいいやと思うんだ』『分からないけど…悠くん&蓮くん&愁くんにも、大切な友人達にも会えていなかったと思うんだ〉とも綴っていた。前出・ライターが続ける。
「サービス精神旺盛だった遠野さんには友人がたくさんいたのですが、パートナー探しは最後まで答えが出なかったのかもしれません。ただ、最後の家族だった愁くんにとって、間違いなく遠野さんこそが『絶対的に安心できる存在』だったことでしょう」(同前)
愁くんの安否も心配されたが、無事だったことが冒頭のブログ投稿内でも明かされている。愁くんは、“ママ”の温もりを忘れないだろう。ご冥福を心よりお祈りします。