被告が語った“今後”(画像はイメージ、Getty)
犯行時は「まっさらな状態で抱きしめたかった」
最後に裁判官からも質問がなされた。
裁判官「死のうとしたとき、心菜さんを呼吸器など何もついていない状態にしたかったという心境は?」
被告人「まっさらな状態で抱きしめたかったんですよね。生まれたときからチューブをつけられていたんで、それを外してあげたかったんです」
裁判官「両親、義両親に対して、健常者として産めずに申し訳ないという気持ちなどもあったのですか?」
被告人「……(うまい言葉が見つからないような無言)」
裁判官「人から見れば重い障害を持った子だけれども、あなたとしては共に生きていきたかった」
被告人「はい」
裁判官「近しい家族は、『重い障害を持った子が生まれてきた』という認識のまま、止まっているという感じだったのですか」
被告人「小さい時から、身内のほうが厳しくて、他人のほうがやさしいなと思っていました」
心菜さんとともに成長を続けてきた8年間。しかし、それに伴い親族との心情のギャップが広がっていったのだろう。