デモに参加するニノミヤさん
「怖い人は本当にいないですよ(笑)。みんな優しくて。私が性被害にあった時、『ついていった被害者も悪い』と言った大人たちがいました。こういう考え方を一緒になって壊してくれるのが今の仲間達です。親身になって、女性差別と闘ってくれる男性がいることにも驚きました。優しくないと闘えないんです。これまで色々なコミュニティに所属してきましたが、こんなにまともな人がいるんだなとびっくり、というか嬉しかったです。みんなマルクス主義者です」
──そのような仲間とであれば、逮捕されるような破壊的な活動も辞さないのでしょうか。日本ではそのようなことは犯罪行為として処罰されます。
「権力と闘わないことには、共産主義社会には絶対にならないです。話し合いでは、もうどうすることもできないですよね。例えば、資本家階級を打倒していくために、中央銀行を抑えることが必要なんです。それって話し合いでできないですよね(笑)。力尽くでやるしかないんです。もちろん私にも、人に暴力をふるってはいけないという認識はあります。
ただ、権力者がやっていることは、労働者階級に対して、戦争で殺し合いをさせたり、自らは手を下さないだけの、とてつもない暴力ではないでしょうか。こういった権力に対しては、力尽くで戦いをするしかないという考え方です」
──具体的にこれまで、どのような活動をしてきたのですか。