ドットのワンピース姿の山形純菜アナ(インスタグラムより)
“ミセス”へのインタビューで魅力引き出す
こうして、和気あいあいとした中にもキッチリ距離感を保てるというのも山形アナのもう一つの
魅力だと思う。
これは多くのタレントと向き合いながら踏み台に乗り降りしながら大型パネル前で進行する『アッコにおまかせ!』でも発揮される。
キチンと正確に進行していく山形アナには和田アキ子も全幅の信頼を寄せている様子で、担当し始めたのは今年の1月からなのに既に“やまがっちゃん呼び”である。
13日の放送では、山形アナがMrs.GREEN APPLEにインタビューするVTRが流れた。モノトーンの衣装に身を包み、これまた絶妙な距離感を保ちながら、しかし、ファンや視聴者が聞きたい質問をキッチリしていく山形アナ。それでもメンバーの大森元貴が存分にボケ、突拍子もないエピソードを話し、メンバーの藤澤涼架や若井滉斗がしっかりノッかって、最高に面白いVTRに仕上がったのは、山本アナには受け止める資質があるとMrs.が察知したからに他ならないだろう。VTRを見終えた和田も「こんなに面白い人たちだったんだ」と驚きつつ、終始御満悦だった。
同期の山本里菜アナが『サンデージャポン』や『爆報!THEフライデー』『ジョブチューン』など人気バラエティ番組で売れっ子となり、タイプが異なる山形アナには色々思うことがあったかもしれないが、その山本アナの退社により継承しているTBSラジオの『土曜朝6時 木梨の会。』や、先輩の木村郁美アナが20年以上も担当していた『中野浩一のフリートーク』(同)など、木梨や所ジョージ、中野浩一氏ら、芸能界、スポーツ界の大物や売れっ子ゲストと対峙する際にも、アナウンサーらしい距離感を保ちつつ、キチンと進行する山形アナの評判は、タレント本人にはもちろん、プロダクション関係者にもすこぶるいいのである。
実は「忙しすぎて」(中野氏談)、約7年続けた『~フリートーク』を今年3月で卒業してしまった山形アナ。「競輪中継の仕事もしてくれていた郁美ちゃんの後だったから色々プレッシャーがあったかもしれないけれど、完璧にこなしてくれたし、とにかく、すごくやりやすかったし、いい子だったという思い出しかないです」と中野氏は残念そうだったが、その後、山形アナを手本に進行しているのは後輩の南後杏子アナだ。
「これからのテレビに必要な素質」との声も局内からあがっている山形アナの評判。入社8年目、6月に31歳になった山形純菜アナには多くの期待が寄せられている。
◆山田美保子
『踊る!さんま御殿!!』(日本テレビ系)などを手がける放送作家。コメンテーターとして『ドデスカ+』(メ~テレ)、『1周回って知らない話』(日本テレビ系)、『サンデージャポン』(TBS系)に出演中。CM各賞の審査員も務める。