中居正広の私服姿(2020年)
「時代が変わった」
たとえばTBSはアナウンサーの局員が、番組出演者から身体を触られるなどの被害を受けたにもかかわらず、会社としての対応が不十分だった事案が過去に4件あったことを4月下旬に明らかにしている。これも、社内調査の結果で明らかになったことだ。テレビ業界が出演タレントに厳しい姿勢を示すようになったのはなぜか。別のキー局プロデューサーは語る。
「もちろんハラスメント行為に対する世間の目が厳しくなったというのが一番大きい。しかし、テレビ業界、特にバラエティ部門で“出演するタレントさんで視聴率が大きく変わることはない”という空気が生まれつつあることも要因でしょう。
これまでの制作現場では、数字を持っているタレントさんが絶対的な権限を持っていて、人気タレントさんの“アイツ嫌い”という一言で、局員やスタッフが外されることなんてことはザラでした。
しかし、時代が変わり、限られた予算、限られた人員で番組を制作するようになり、タレントさんの言うことだけを聞いているわけにもいかなくなった。企画会議で人気タレントの名前が上がっても、“あの人、スタッフへの当たりがキツいから止めよう”なんて声が出るほどです。いまやスタッフとタレントは対等な関係に近くなっている。それに気づけないタレントさんは、どんどん露出が減っていくのではないか」
大物タレントAに対する調査は、どのようなかたちで決着するのだろうか━━。