オリジナル脚本で短編映画を計画中
拓けてきた“新しい道”
「『東京彼氏』のショートドラマは縦型の動画で、初めての挑戦でした。スタッフは信頼できる方にお願いしました。
信頼できる人たちの繋がりがどんどん広がっていくことも、とても楽しいです。近い将来、オリジナル脚本で短編映画を……と計画していますので、楽しみにしていただけたら嬉しいです」
フリー転身後、オーディションに挑戦して主演を演じた自主映画『シュシュシュの娘』や『仮面ライダーガッチャード』(テレビ朝日系)に出演。しかし、自身の監督作『大人に恋はムズカシイ』には出演していない。監督業の面白さに目覚め、今後は女優・福田沙紀の姿を見る機会が減ってしまうのだろうか。
「今後、役者ももちろん続けていきたいと思っています」
プライベートに変化もあった。断捨離を進行中だという。
「以前はファッションが好きだったので洋服がたくさんあり、1人暮らしの部屋にはモノがあふれていました。作品を製作をするうえではスッキリした環境がほしかったので、あるとき、そんな状態を何とかしようと、YouTubeで断捨離の動画を見て、モノに執着する自分にさよならすることにしました。とくに、大事にしていたものから手放しました」
大切にしていたバッグや、長年の愛用品も処分した。
「幼い頃から大事にしていたラタン(籐)のラックなど、大事なものからさよならすると、捨てようかどうしようか迷うものがあったとき、『これはあれより大事じゃない』と考えて手放すことができます。断捨離はだいぶ進み、以前の半分ほどの量に減り達成感を味わっています(笑)。これからさらに半分に減らそうと思っています」
プライベートも一新し、新たなキャリアをひとつひとつ積み上げている“新しい福田沙紀”の目指す先はどこなのか。
「今、続けられていることに対してありがたいと思っていますし、いつ続けられなくなるかわからない、という危機感も、日々すごく感じながら過ごしているので、10年先、20年先も、好きなこの仕事を続けていけるようがんばろう、と思っています。シンプルすぎるかもしれませんが、正直な気持ちです。さらに面白い作品作りをしていきたいです」
役者として、監督として、真剣に取り組む福田さん。13歳で約10万人のなかから選ばれた国民的美少女は、美しいだけでは終わりそうにない。
【了。前編から読む】
取材・文/中野裕子(ジャーナリスト)
撮影/岩松喜平
〈出演情報〉
CBCテレビ新設「ドラマトリップ」枠『もしも世界に 「レンアイ」がなかったら』出演
7月31日~毎週木曜深夜0時58分から放送
©『もしも世界に「レンアイ」がなかったら』製作委員会
©『もしも世界に「レンアイ」がなかったら』製作委員会
鉄拳原作舞台『振り子』出演
9月6日~14日 東京・光が丘「IMAホール」で上演
青春グラフィティ映画『熊本の彼氏』出演
10月24日~ 「ヒューマントラストシネマ渋谷」ほかで公開
(C)2025「熊本の彼氏」製作委員会