当時、元グラドル候補として話題を集めた佐々木りえ氏(2013年撮影=渡辺利博)
佐々木氏は大阪市議時代の2017年以降、地元・住之江区で開催された「こどもフェスティバル」への市政報告のブース出展が確認できる。フェスティバルのポスターには佐々木氏の写真入りで市政報告の宣伝が載せられたが、実は、2017~2019年のこのイベントの共催がSDD社だったのだ。証拠のポスターにも社名入りではっきり残っている。
「社名はおろかビジネスの内容も知らない」という佐々木氏の説明には無理があるのではないか。
まず、SDD社の代表・A氏に佐々木氏との関係を聞くと、「20年以上の知り合い。私が(国外に暮らす)非居住者で会社の代表者になっても銀行口座開設が困難だったため、佐々木氏が協力してくれるようになった」とし、Jスタイルについても、「私がこの会社をM&Aしたが、非居住者なので、佐々木氏にお願いして代表になってもらった」と答えた。
ただ、それだけの関係性があっても、そもそも「SDD社に投資トラブルは存在しない」「(佐々木氏は)トラブルを知らなかったし、関与もしていない」と主張した。
佐々木事務所にも問うと、秘書は投資トラブルについて「それは佐々木がやったことでしょうか」「友人(=A氏)が詐欺をして(佐々木氏に)問題があるんでしょうか」と反論。市政報告ブースを出したイベントについても「それは佐々木が主催したものでしょうか」と逆質問してきた。
佐々木氏にも参院選当選直後に電話で直撃した。SDD社の投資話に関与したのかを問うと、「それは一切ありません」「失礼です」と電話を切った。
改めて事務所に質問書を送ると「A氏(回答では実名、以下同)が代表を務めていた別会社の事業内容やA氏が抱えるトラブルは把握しておりません。また、SDDインベストメントの事業については一切関わっておりません」と答えた。
日本維新の会に聞くと、「佐々木氏は、A氏のトラブルに全く関与していなかったが、会社の運営をめぐって一緒に行動していると受け取られかねない疑念を招いたことは残念。今後一切疑念がもたれないようにしていく必要はある」と答えた。
参院選で伸び悩んだ同党には難題が多そうだ。
※週刊ポスト2025年8月8日号