『月刊Takada』PART2の発売が決定(イラスト/佐野文二郎)
放送作家、タレント、演芸評論家、そして立川流の「立川藤志楼」として高座にもあがる高田文夫氏が『週刊ポスト』で連載するエッセイ「笑刊ポスト」。今回は、出版不況と言われるなか、PART2を出すことになった『月刊Takada』について。
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ジャーン、突然のお知らせというこの非礼をお許し下さい。出版不況だと言われるこの時代にひと筋の光明。オールドメディア王だ、帰ってきた蔦重だと言われ流星をみつめるこの私ではありますが、昨年6月に刊行した『月刊Takada』がことのほか売れてアッという間に4刷。これは行けるとふんだ花田名物編集長「すぐにPART2を出そう。俺の生きてるうちに」とGOサイン。編集スタッフ1人と私とでこの半年間、実は陰に隠れてコツコツ作っておりました。
それが、それがジャーン、7月30日にいよいよ発売となったのです。昨年6月に「1」が出て、今年の7月には『月刊Takada 2』です。中味も当然1よりは面白く、まさに「みごろ、よみごろ、わらいごろ」の逸品です。
「高田vs宮藤官九郎 想い出の地、仙台での不適切トーク」再録。
「我が愛する歌謡曲」として私と爆笑問題田中裕二、タブレット純が集まりました。歌謡曲フェチもうなる内容です。
“立川流”一筆が立つ立川談春が私の偉大さ(?)を書きあげてくれました。
“たけし派”一筆が立つ水道橋博士が、我が文武両道の道を書いてくれました。
私のラジオの女房役、松本明子と磯山さやかも私の居ぬ間に言いたい放題。
ノンフィクション界で今大当たり『力道山未亡人』を書いた細田昌志が異様な記憶力で少年時代テレビで見た20代の私について書きまくっているのです。『ビートたけしのオールナイトニッポン』のずっとずっと前の話です。
勿論、私のエッセイ、随筆、名文、駄文あらゆるものも盛り込んでおります。これさえ読めば「日本の大衆芸能史」もすべて丸わかりという寸法。この「ポスト」の連載もセレクションで載せさせて頂きました。イラストの佐野クンも半年間寝ないで大暴れです。
何が凄いかって今回の「2」のために我が家の蔵(?)に1か月もぐり込み、小さい頃から今日までの「私の集合写真」をタップリ探し出しました。「集合写真」くらい面白いものはありません。エッあの人がこの人と……えっこんな所で一緒に? 驚きの証拠だらけです。相当楽しんで頂けると自信を持って編集致しました。ホコリをかぶっていた原稿やら若き日書き散らかした台本なども載っていて資料的価値は充分(?)だと思います。
『月刊Takadaその2 もう一冊!高田文夫』(飛鳥新社 1900円)。いよいよ芸界仰天の新発売です。
※週刊ポスト2025年8月8日号