扉を二重にして無視の侵入を防ぐ形に
再開当日は、多くの来店があったという。
「『再開してくれてよかったよ』や『今日は格別においしい』など、うれしいお言葉を直接頂きましたし、手紙を持ってきてくださったお客様もいました。全ての言葉を覚えていますが、みなさんの『ここのラーメンがないとだめだ』という共通したエールを感じました。本当に再開してよかったと涙が出そうです。
お客様が来てくれるか本当に怖かったですが、こうやって来てくださって、涙が出るくらい感謝です。だからこそ火曜定休も返上して、8月までは休みなしでオープンする予定です。私自身も全日、オープンから閉店まで店に立ち続けます。
それが、戻ってきてくださったお客様へのマナーかなと信じています」
取材中、店長に「ここのラーメン食べられなくなったら、俺生きていけないよ」「絶対また来ます」と励ましの声をかける客も多く、そのたびに店長は「これからも頑張ります」などと笑顔で感謝を伝えていた。
異物混入というトラブルがあったにもかかわらず、ファンに温かく迎えられ、こうして再スタートを切ることができたのは、ひとえに店長の誠実な人柄によるものだろう。