猛暑で不評だったテラス席は撤去した(写真提供/イメージマート)
「同じモール内にウチの店もあるにはあるのですが、入口が暑い外に面した側にしかない。他の店は、空調の効いたモール内に入り口がある。真夏などはお客さんのほとんどが店内にいて、店外に店を構えるところの売り上げが20%以上落ちました」(モール内の飲食店店長)
店は、割と通行量の多い場所に位置し、店内よりも家賃は割高。通常であれば「儲かる場所」のはずだった。
「入り口がモール外に面した店は、どこも売り上げが落ちているそうです。というか、それ以前に、夏の暑い日にわざわざお店に来る、という人が減り、この時期は通販のほうが延びるようになりました。こういう状態が続くと、実店舗は本当に不要だ、となるかもしれません」(モール内の飲食店店長)
実際、客を呼び込もうとテラス席をもうけたが、椅子やテーブルが日光でやけどするほど熱くなって誰も座らず、すぐに撤去となったという。
近年の夏の高温は「異常」だと言われてきたが、これが何年も続き、もはや夏の酷暑は当たり前になりつつある中、人々のライフスタイルは確実に、大きく変わろうとしている。