容疑者が10年近く働いていた神戸市内の会社の跡地
謎の“でっちあげ”
「『戻ってきてくれと言われた』と、あいつはそんなことを言っていたんですか? うちにいるときに警察のお世話になってからは、そもそも連絡先も知らないし、(こちらから連絡を)するわけもないし。仕事はよくできるから、彼の仕事ぶりを見て別の会社が声をかけてきたことはあったみたいですけど。退職してから連絡をとったという事実はありません」
さらに、こうした「嘘」は、男が2022年に女性の首を絞めた疑いで逮捕された際にもあったという。
当時、読売新聞は、「同署(生田署)によると、谷本容疑者はこの日、女性が帰宅してドアを開けるのを待って部屋に侵入。首を絞めた後にも部屋で1時間にわたって女性に好意を告げ、『警察に言わないで』と言い残して逃げたという」と報じている。しかし、当時の勤務先である前出の建築会社社長にはこう話していたようだ。
「事件後、本人に女の子に迫ったのかと聞くと、『そんなことしてない』っていうのよ。『友達が女の子(被害者)にお金を貸していて、そのことについて話をしに行ったら、大きい声を出された。口を押さえたつもりが、首を絞めてしまった』って。まあ、それが本当だとしても、言い訳にはなりませんけどね」(同前)
退職時には「改心してがんばります」と言い残し、この会社を去っていったという。男性がさらに当時の容疑者について振り返る。