(dpa/時事通信フォト)
支持率急下降の複雑な要因
ホイビー氏の一連のスキャンダルがノルウェー王室に与えた影響は深刻だ。同国の公共放送NRKによると、2017年に81%あった王室の支持率が、2025年9月時点で過去最低水準の68%まで下落しているという。
もっとも、支持率下落の原因はホイビー氏のスキャンダルだけでない。マッタ・ルイーセ王女がアメリカ人の自称霊媒師、デュレク・ベレット氏と結婚し、ベレット氏が「6代目シャーマン」として自身を「死者がよみがえった存在」と主張。王室の権威を利用してスピリチュアルなグッズ販売を展開したことなども影響しているとされる。
いずれにせよ、ノルウェー国内では王室の廃止を支持する意見も増え始めており、かつての王室の寵児「リトル・マリウス」が裁判で何を語るのかに注目が集まっている。