報道後、前橋市長から職員へのメッセージ
「前橋の恥」「俺はあんなのに入れてない」
〈誤解を生んでしまった行動について猛省するとともに、皆様にご迷惑をかけた事実を一生背負い、今まで以上に誠実に働き、市民のためにより一力を尽くしていく所存です〉
この前橋市職員に送られた25日の市長メッセージ、そして翌26日の市議会での非公開説明における〈市民のために力を尽くしていきたい〉から明らかに空気は変わってしまった。それこそ、伊東市長と同様に「説明せずの居直り」ととられてしまったようだ。
冒頭の中央通り商店街の商店主も一転して怒り心頭だ。
「一度辞めて出直すと思っていたよ。たいした説明もしないで嘘ばかり並べて市長は続けますじゃ、そりゃ伊東(の市長)と変わらない、反省してないよね、恥ずかしいから辞めて欲しい」
重ねるが地方自治法違反や偽造私文書等行使、背任罪の疑いで刑事告発されている田久保真紀市長とは違い「やってなかった」がウソかどうかはともかく、市長が職員の既婚男性とラブホに行くこと自体は姦通罪のない現代では民法上の不貞行為(男性の妻が慰謝料請求など訴えるならの話)でしかない。あくまでモラル、ひいては政治倫理の問題だ。
しかし山本知事の指摘する通り〈みんなが嘘だと分かっていることを平気で言うような人〉という説明を繰り返して居座れば市民が一斉に「辞めろ」になるのも無理はない。実際、10月1日の時点で市民からの苦情電話は増えて5000件に達している。
前橋駅北口でバスを待つ高齢女性は「恥ずかし」という言葉と共にこう話してくれた。
「あれが弁護士なんか。男と女でそういうとこ(ラブホ)で会議なんてありえねえな、男と女でどんな会議なんかい、やだもう、ほんと恥ずかし」
上州弁でおだやかに話してくれたが筆者の書き出す方言、正確でないと思うのであくまで雰囲気ということでご容赦いただきたい。とにかく怒っているということ、それは駒形駅方面にある別のショッピングセンターでも同様だった。「前橋の恥」「みっともない」「辞めろ」一辺倒である。