ラブホテルから肩を寄せ合って出てくる小川晶・群馬県前橋市長
もっとも、その2階のディスカウントストアの若者はこの件そのものを知らなかった。市長選の投票率は39.9%、前橋市民の6割が選挙に行っていないのだから無理もない。
群馬県庁そばの高浜公園で休憩していた高齢男性は別の意味で怒っていた。
「高崎の親戚からすんげえ笑われた。ラブホ市長って、腹立つさ。あいつ(小川市長)のせいだ。俺はあんなのに入れてねえ」
前橋と高崎のライバル関係は埼玉県の大宮と浦和や長野県の長野と松本と同様に知られるが、県庁所在地である前橋より人口が多く商業都市として栄えているとされる高崎、前橋は群馬県政の中心というプライドがあり、高崎は前橋より都会で新幹線も乗り入れているというプライドがある(と、高崎市出身の知人談)。
元は高崎が県庁所在地だったはずが前橋に奪われてしまった経緯もある。「高崎にはスズラン百貨店だけでなく髙島屋がある」「高前バイパスとかだいたい名称も高崎のほうが先」「前橋駅なんて単線(両毛線の前橋~新前橋間)」(と、高崎市出身の知人談)などなどまあ、そうした高崎の「打倒前橋」を県庁所在地としての余裕でいなしてきた前橋だったが、今回の件は別の意味で「みっともない」「くやしい」という声が一部高齢者から聞かれた。
「おめえ千葉の人なん、あいつ(小川市長)連れてってくれ」
高齢男性から出身を聞かれて「千葉」と答えたばっかりに筆者もとばっちりを食ってしまった。小川市長は千葉県の匝瑳市出身。野田市出身の私からすれば、千葉県内とはいえ東葛と九十九里では「別の国」くらいの感覚なのだがまあ、気持ちはわかるし申し訳ないとも思う。
ちなみに伊東市の田久保市長も出身は千葉県の船橋市だったりするので、なんだか千葉県があちこちにヤバい市長を送り込んでいるみたいでいたたまれなくなってくる。