芸能

《スペシャル対談・横山剣×村井邦彦》「荒井由実との出会い」「名盤『ひこうき雲』で起きた奇跡的な偶然」…現代日本音楽史のVIPが明かす至極のエピソード

横山剣氏(左)と作曲家・村井邦彦氏のスペシャル対談

横山剣氏(左)と作曲家・村井邦彦氏のスペシャル対談

 ミュージシャンの横山剣氏が昭和歌謡への愛を熱く語り、人気を博した連載『昭和歌謡イイネ!』。この度、待望の単行本化が実現したのを記念して、単行本でしか読めなかったスペシャル対談を特別公開。お相手は数々の名曲を手がけ、世界的に活躍する作曲家・村井邦彦氏である。至極のエピソードの数々をお楽しみあれ。【前後編の前編】

本人からまさかのコンタクト

横山:こうして尊敬する村井先生に初めてお会いできることになった経緯が、実に驚くべきものでして……。

村井:そうかなあ?

横山:だって、週刊ポストの連載コラムだった『昭和歌謡イイネ!』で、先生の作曲したトワ・エ・モワの『虹と雪のバラード』を採り上げたら、我々クレイジーケンバンド(CKB)のホームページのコンタクト欄を通じて当のご本人から連絡をいただくなんてこと、普通は想像もしませんよ!

村井:いや、知り合いから、こういう記事が載ってるよと教えられて、それがとてもうれしい内容だったから、感謝を伝えただけなんだけど。

横山:現代日本の音楽史に、さまざまな肩書で名を刻むVIPなのに、フットワークが軽すぎますよ! 正直、村井邦彦の名を騙る偽者かと思ったぐらい(笑)。

村井:僕、断じて本物だから! 安心してよ。

横山:では、あくまでも本物という前提で、対談を始めましょう(笑)。

村井:僕が剣さんを知ったのは、Facebookで友達になった女性がCKBの大ファンで、次々と動画をお薦めしてきたからなんですよ。

横山:その女性に、心から感謝する次第です!

村井:剣さんが、初めて僕の名前を認識したのって、どの曲でした?

横山:1969年にリリースされたザ・ゴールデン・カップスの『本牧ブルース』です。当時8歳だった僕は毎週末、本牧にいたから、タイトルだけで心を掴まれた。聴いてみると、これがカッコいい。クレジットを確認し、村井邦彦という名前を胸に刻みました。

村井:カップス、いいバンドだったよねえ。

横山:今年、ギターのエディさんが亡くなったことで残念ながらオリジナルメンバーは、ミッキー吉野さん以外、逝去してしまったことになります。

関連キーワード

関連記事

トピックス

上原多香子の近影が友人らのSNSで投稿されていた(写真は本人のSNSより)
《茶髪で缶ビールを片手に》42歳となった上原多香子、沖縄移住から3年“活動休止状態”の現在「事務所のHPから個人のプロフィールは消えて…」
NEWSポストセブン
ラオス語を学習される愛子さま(2025年11月10日、写真/宮内庁提供)
《愛子さまご愛用の「レトロ可愛い」文房具が爆売れ》お誕生日で“やわらかピンク”ペンをお持ちに…「売り切れで買えない!」にメーカーが回答「出荷数は通常月の約10倍」
NEWSポストセブン
王子から被害を受けたジュフリー氏、若き日のアンドルー王子(時事通信フォト)
《10代少女らが被害に遭った“悪魔の館”写真公開》トランプ政権を悩ませる「エプスタイン事件」という亡霊と“黒い手帳”
NEWSポストセブン
「性的欲求を抑えられなかった」などと供述している団体職員・林信彦容疑者(53)
《保育園で女児に性的暴行疑い》〈(園児から)電話番号付きのチョコレートをもらった〉林信彦容疑者(53)が過去にしていた”ある発言”
NEWSポストセブン
『見えない死神』を上梓した東えりかさん(撮影:野崎慧嗣)
〈あなたの夫は、余命数週間〉原発不明がんで夫を亡くした書評家・東えりかさんが直面した「原因がわからない病」との闘い
NEWSポストセブン
テレ朝本社(共同通信社)
《テレビ朝日本社から転落》規制線とブルーシートで覆われた現場…テレ朝社員は「屋上には天気予報コーナーのスタッフらがいた時間帯だった」
NEWSポストセブン
62歳の誕生日を迎えられた皇后雅子さま(2025年12月3日、写真/宮内庁提供)
《愛子さまのラオスご訪問に「感謝いたします」》皇后雅子さま、62歳に ”お気に入りカラー”ライトブルーのセットアップで天皇陛下とリンクコーデ
NEWSポストセブン
竹内結子さんと中村獅童
《竹内結子さんとの愛息が20歳に…》再婚の中村獅童が家族揃ってテレビに出演、明かしていた揺れる胸中 “子どもたちにゆくゆくは説明したい”との思い
NEWSポストセブン
日本初の女性総理である高市早苗首相(AFP=時事)
《初出馬では“ミニスカ禁止”》高市早苗首相、「女を武器にしている」「体を売っても選挙に出たいか」批判を受けてもこだわった“自分流の華やかファッション”
NEWSポストセブン
「一般企業のスカウトマン」もトライアウトを受ける選手たちに熱視線
《ソニー生命、プルデンシャル生命も》プロ野球トライアウト会場に駆けつけた「一般企業のスカウトマン」 “戦力外選手”に声をかける理由
週刊ポスト
前橋市議会で退職が認められ、報道陣の取材に応じる小川晶市長(時事通信フォト)
《前橋・ラブホ通い詰め問題》「これは小川晶前市長の遺言」市幹部男性X氏が停職6か月で依願退職へ、市長選へ向け自民に危機感「いまも想像以上に小川さん支持が強い」
NEWSポストセブン
割れた窓ガラス
「『ドン!』といきなり大きく速い揺れ」「3.11より怖かった」青森震度6強でドンキは休業・ツリー散乱・バリバリに割れたガラス…取材班が見た「現地のリアル」【青森県東方沖地震】
NEWSポストセブン