「通常のサブレーは型抜きの要領で作られるため平面的ですが、白鳥クッキーは手絞りで作られているので、ぷっくりと立体感があるのが特徴です。それぞれ表情も違って、価値がありますね」(高橋さん)
発送不可のお店は取りに行く
高橋さんが鳥型のお菓子を購入する際、基本は撮影用と保管用の2枚買い。遠方なら配送してもらうことが多いが、なかには断られることもある。
「初めて遠出したのは岩手県の北上市。『白鳥クッキー』というのがあって、『送ってほしい』とお願いしたところ、『白鳥の首が折れる可能性があるのでできない』と断られてしまったんです。送ってもらえないのなら、こちらから買いに行くしかありませんよね。持ち前のコレクター魂が発動し、500km以上の距離をはるばる車で買いに行きました」
ちなみにこの時のクッキーの賞味期限は、平成30年(2018年)7月19日。首は折れてしまったが、今でも高橋さんの手元で大切に保管されている。
一番遠くは北海道・苫小牧までクッキーを買いに行ったことがあるという高橋さん。「往復500km圏内なら迷わず車で行く」と話す。目的地に向かう道中も、サービスエリアや道の駅にすべて立ち寄って鳥型クッキーを探すので、付き合ってくれる友人はいない。
