人気キャラ『ちいかわも』渋谷に
取材班が渋谷駅に足を運ぶと、すでに多くの警備員による厳戒態勢が敷かれていた。ただし、15時ごろから激しい雨が降ったからか、例年通りであれば人が集中し始める午後20時ごろになっても、スクランブル交差点やセンター街を歩く仮装した人はまばらだった。
しかし、どうやら今年の“ホットスポット”は別の場所だったようだ──。
屋根つきのスポットに人が密集
当日は交通規制により、スクランブル交差点から宮益坂交差点方面への通り抜けは禁止に。主に警備はスクランブル交差点からセンター街にかけて集中していたが、その反対側、スクランブルスクエア付近の一帯には人だかりができていた。
周辺は屋根があるため雨宿りができるようになっていたこともあり、仮装やコスプレをした人、そして一緒に撮影をするために列を作る人たちでごった返していた。渋ハロのためにドイツから訪れたという女性は笑顔を輝かせてこう話す。
「4週間の日本旅行に来ているの。日本に来るのは2度目だけど、とっても好きな国よ! 昨日は大阪のハロウィンにも行ってきたけれど、街ゆく男の子から次々とアタックされて。ソー、クレイジーだったわ(笑)」
同じく雨宿り可能な渋谷駅の地下道も、ホットスポット化していた。「SHIBUYA 109」直下のA2出口付近には、『鬼滅の刃』のコスプレをした集団がお互いに写真を撮影し合い、また、その周囲には多種多様な衣装に身を包む人たちが集まっていた。アメリカから訪れたという女性はノリノリで写真撮影に応じ、また地下の別の場所では中国から訪れた女性グループが日本アニメのコスプレ姿を披露してくれた。
今年は、例年以上に外国人の姿を多く見かけた。ただしその格好は、ガイコツやゴーストのような“仮装”というよりも、映画やアニメのキャラクターの“コスプレ”がかなりの割合を占めていた。
