10月に記者会見に臨んだ小川市長(時事通信フォト)
「市長が痩せているって?(笑)。そんな事ないよ。相変わらず元気でやっているし、ちゃんとご飯も食べているよ! しょぼくれてなんかいないから大丈夫だよ。11月8日に話をしたら、改めて続投の意欲を燃やしていたから心配いらないな」
しかし、依然として立場は厳しいようだ。松村氏が続ける。
「11月11日に行われた市の特別職報酬等審議会でも、12月1日から市長の在任期間中の給与を50%減額するって決まった。でもこれでけじめをつけて、改めてやる気がみなぎっているんじゃないかって思うけどな。
ただ、議会では変わらず“辞職すべき”という声があがっているし、“民意を問うべきだ”という声も多い。商工会議所や群馬県知事も辞職を促しているくらいだから、厳しい立場ではあるね」
そうしたなか、11月7日にコミュニティーラジオ局『まえばしCITYエフエム』のウェブサイトに「前橋市民と小川市長の公開対話集会」の案内がアップされた。11月14日、15日の2日にわたって開催され、ラジオで生放送されると告知されたのだ。14日には1回目の会が開かれ、市民からはかなり突っ込んだ質問も上がった。
以前にも10月6日に非公開の「市民対話会」が開催されたが、松村氏によると「参加者は市長の支援者が大半で、公平性に欠けると、散々うちらも叩かれた」という。
「だから、今回は市長が自らラジオ局にかけ合ったらしいよ。俺が色々言うと、市長が代弁させているんじゃないかと思われてしまうから、あんまりたくさん喋るのは控えているんだけどさ。ただあの騒動の後、相手の男性職員が市議会に出した8ページもの謝罪文があるんだけどさ、そこには『小川市長に迷惑かけた』『男女関係はない』ってハッキリ書いてある。市長ははめられたんだよ。だから俺はこれから逆襲すべきだと思ってるよ」
松村氏の語る「謝罪文」とは、10月10日に男性職員が代理人弁護士名義で市議会に提出した「事情説明書」のことだろう。市長に対しては〈立場をわきまえながら言うべき事は言うという姿勢〉だったが、〈他の職員が近くにいるところで小言のようなことを申し上げるのは憚られ〉たため、ラブホテルはあくまで〈人目を気にせずに話ができる場所として私が思い付いてしまった〉と弁明している。
前出の現職市議はこうも語っていた。
「かなり事細かな事情説明ではありましたが、何か証拠があるわけでもないし、ラブホテルで何度も会っていたのは事実ですからね。性的な行為はなかったという主張をどれだけの市民が信じるのか……疑問符はつきますね」
今回の公開対話集会で、小川市長は市民を納得させられるだろうか。「ラブホの露天風呂は使ったか」などの突っ込んだ質問も上がった集会の様子は、今後の記事で詳報する。
