「三谷作品」に欠かせない役者だった
四代目猿之助といえば2023年5月、自宅で両親と「無理心中」を図り、両親への自殺幇助の罪で懲役3年執行猶予5年の有罪判決が確定。現在は執行猶予中の身だ。
公判では「役者として舞台に戻りたい」と心境を吐露していた猿之助。事件後には役者としてだけではなく、演出や裏方としての「舞台復帰」が取り沙汰されたが、それはいまだ実現していない。
「四代目は幸四郎さんとともに『三谷かぶき』に出演してきた。それだけではなく亀治郎時代の2008年には映画『ザ・マジックアワー』に出演。その後、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(2022年)などでも一緒に仕事をしており、2016年に三谷さんが役者として24年ぶりに舞台復帰することでも大きな話題を呼んだ現代劇『エノケソ一代記』でも主演を務めるなど“盟友”であり三谷作品には欠かせない役者なのです。いまだ舞台復帰が叶わない四代目に“諦めるな”という気持ちを舞台を通して伝えたかったのでは」(同前)
松竹に問い合わせると「同作は舞台人の思いを喜劇として歌舞伎舞台化したものであり、(猿之助へのエールが含まれているという)ご指摘の趣旨はございません」と回答。
猿之助の今後やいかに。
※週刊ポスト2025年12月26日号