音声文字化機器(英語表示)
しかし、スマホやタブレットの翻訳アプリを介してのやりとりはどうしても時間を要する。手元の画面を見ることが多いため、「お客さまの目を見て対話をすることが難しくなってしまう懸念もあります」と古畑さん。また、空港内の混雑などによる喧騒の中では、時として音声による案内だけでは利用者に情報が届きにくいこともあるという。
そこでJALが着目したのが、大日本印刷株式会社が開発した音声文字化機器「DNP対話支援システム」だ。マイクを通して会話をすれば、その内容をリアルタイムで透明なディスプレイに表示してくれるシステムで、必要に応じて手元のタブレットにより31か国の多言語情報に切り替えが可能。電源とWi-Fi環境があれば利用できるため、設置も非常に簡単だ。
「対話自体は翻訳アプリなど既存のソリューションで可能であっても、この音声文字化機器の即時性や翻訳精度の高さはお客さまのお役に立つと考えました。また、この機器はディスプレイが透明であるため、私たちが大切にしている『お客さまの目を見て接客する』ことを可能にしてくれる点も試験導入の理由となりました」(日本航空株式会社CX推進部企画推進グループ・藤田凌輔さん)
羽田空港・成田空港では、「東京2025デフリンピック」開催時期の2025年11月10日〜20日、国際線チェックインカウンターに音声文字化機器を設置。また、羽田・成田に先駆けて万博開催期間には関西国際空港に設置した。
