卒業文集では部活動について綴っていた
「昨晩、娘と事件について話をしました。娘は去年、小学校のタイムカプセルを開ける行事で遥さんに会ったばかりだったそうです。そのとき彼女は、『今年からネイルサロンの仕事を始めて頑張っているんだ』と言っていたと。特に悩みやトラブルはなさそうな様子だったそうで、娘も驚いていました」
さらに別の同級生の母親にも取材をすると、小松本さんの小中学校の卒業アルバムを見せてくれた。中学校のアルバムには、バスケットボール部のユニフォームを着て、満面の笑みを浮かべる彼女の姿があった。
「胸が苦しいです。文集には『誰かのために働きたい』みたいなことも書かれているんですよ。本当にしっかりした女の子だった。残されたご家族を思うと、胸が締め付けられる思いです」(小松本さんの同級生の母親)
〈夢への挑戦〉と題された作文は、部活中のけがに悩まされたという小松本さんの悩みの吐露から始まっている。文の中盤では〈私のように怪我で思うようにプレー出来ない人もたくさんいると思うので、そんな人達の役に少しでもたてたら良いと思っています〉(原文ママ)と続け、ケアマネージャーになる夢も綴っていた。
「誰かの役に立ちたい」──そんな学生時代から抱いていた思いから、小松本さんはネイリストを志したのだろうか。夢を叶えて1年足らずで凶行の犠牲になった彼女を、いまも多くの人が悼んでいる。
