プルデンシャル生命保険次期社長の得丸博充(時事通信フォト、同社提供)
「毎週、全員の前で『今週どれだけ契約を取ったか』を発表させられます。3週連続で成果を出した人を表彰するなど、競争的な仕組みは営業である以上、避けられません。その結果、成績を落とさないために、顧客に契約させた保険料を自分で肩代わりする、いわゆる“自爆営業”に走る人も少なくありませんでした」
最後に、今回明らかになった不正について、元社員はこう振り返る。
「海外の商品については、その商品を扱う代理店を顧客に紹介し、その契約の一部をバックでもらっているという話は耳にしたことがありました。中には、紹介した先がいわゆるポンジスキーム(集めた金を別の配当にまわすといった投資詐欺の手法)だった、という悪質な例も聞いたことがあります。ただ今回の報道には驚いたというか、正直、顧客の金を直接詐取するところまで悪化していたとは思いませんでした。これだけ大っぴらに不正が明らかになり、一度失った信頼を取り戻すのは大変でしょうが、反省して前に進んでほしいですね」
一攫千金の夢に取り憑かれ、客の信頼を裏切るという行き過ぎた実力主義がもたらした傷は、そう簡単に癒えるものではない。
