およそ2時間にわたって熱弁

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中国ビザ緩和の“誤解”

川中:岩屋さんは外務大臣時代に、中国人向けにビザ発行を緩和する方針を発表しましたね。

岩屋:まだしていないですよ。あたかも私が実行したような情報が出回っていますが、虚偽情報です。

川中:つまり、ビザ緩和措置は検討段階ということでしょうか。

岩屋:はい、検討はしました。これについては誤った情報がネットの中を飛び交っていて、甚だ迷惑をしています。中国はコロナ禍以降、我が国へのビザ免除を止めていたのです。しかし、日中の対話の中で「解除しよう」となりました。中国側の免除対象は全ての日本国民です。一方、日本としてもどんな措置を講じるかと考えたが、中国の要求を全て呑むわけにもいかない。日本は中国からの渡航者にはすべからくビザ取得を要請しているのですね。

 その中で、日本は高所得者の中国人に限定して5年の観光ビザを発行しています。今回の緩和措置案はその所得条件をさらに引き上げ、10年ビザを出すというものです。それであればマイナスの影響もないと判断をして、「検討可能」と中国に伝えたというのが実相です。

──その後、検討案はどうなったのでしょうか。

岩屋:自民党内などからも誤解があり、反対の声が上がったため、この検討は現状、一旦止めています。しかし、外務省全体で検討して、当時外務大臣である私が先方にお伝えしたことでもあるので、日中関係が落ち着いてきたら、政府において適切に判断してもらいたいと思っています。

「10年ビザの発行条件になる中国人の所得基準は具体的にどのくらいか?」との質問をよく受けますが、これは他国との関係もあり非公表にしているんですね。日本はビザの発行について、中国だけでなく各国に対しさまざまな条件をつけているのですが、具体的な条件を言うとハレーションが起こる恐れがありますからね。

 唯一言えるのは、日本人から見ても「相当高い水準の所得者」限定になるということです。10年ビザはすでに発行されている5年ビザより、さらに高所得者だけを対象とするため、「対象者が広がる」という話はまったくの誤解です。そこはみなさんにも正しい理解をしてもらいたいと思いますね。

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